藤本幸雄(隠元、隠居)と川柳仲間 ”湘南台川柳会”

 湘南台川柳会の句会情報(会報)と会員の月間入選作品を中心に、会員の句会外の活動新聞投句、大会入選などの結果も紹介したい

村田 和彦 の 12句

2009-03-31 10:37:42 | Weblog
川柳しょうなんだ  10周年合同句集より


 割勘だその声あとにトイレ行き

 出来すぎに皆が疑うカンニング

 金婚かテンポ合わない二人だが

 縄のれん本音でくくる上司部下

 空梅雨にてるてる坊主大欠伸

 静寂をぜいたくという大都会

 押して引く恋の駆け引き波のよう

 二日酔い頭に響く妻の愚痴

 直すより買い換え安い家電品

 これでつる子には風船親ティッシュ

 接待で連れて行かれたバイキング

 売り上げを看板娘飛躍させ
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佐藤 輝夫 の12句

2009-03-31 09:26:32 | Weblog
川柳 しょうなんだい 10周年記念合同句集より


 胸元がすてきと言われ少し下げ

 人生を共に歩いた下駄二つ

 使い捨てわかっているが気がとがめ

 キッチンで妻のハミング日本晴れ

 忙しく走る妻見てほれ直す

 いい話とんと聞かない老いの耳

 コオロギの声に聞き入り湯でのぼせ

 食べ残すことを叱った母の膳

 安心とこの人とが言う不安感

 古里にこっそり帰る白い旗

 妻や子に内緒で回る店がある

 ポケットが浅くて夢がこぼれ落ち


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夢野 凡作 の 12句

2009-03-31 09:10:18 | Weblog
川柳 しょうなんだい 10周年記念合同句集より


 初孫のモミジが握る夢の数
 
 すいすと忍者の極意アメンボウ

 この次は俺の出番と風を読む

 一次会お手を拝借ポンで締め

 また一つ病名が増え年明ける

 ちょっとだけ呑んで帰ろう月の夜

 沢蟹も遊び仲間のガキの頃

 とんとんと世渡り上手天下り

 ロボットも侘び寂だけは知らん顔

 下心見え見えなのよ赤いバラ

 食べるよりバイオ燃料飢餓を生み

 武蔵坊詫びて主を打つ大芝居
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沢辺 祥子の 十二句

2009-03-30 18:07:14 | Weblog
川柳しょうなんだい 10周年記念合同句集から


どこヒカり知らないけれど旨い飯

 明け暮れて時間通りに居て不服

 包み込む情の深さも形見とは

 みずからをひたすら守る自衛隊

 消しゴムで消せるものならあの部分

 覘くだけ覘いてくれた青い鳥

 緊張を忘れた部屋に人が来る

 言い訳を探すベンチの缶コーヒー

 胸中の湿度ぬぐいに行く暖簾

 似通った園児の名前呼べぬまま

 ああいえばこう言うどこじゃない無口

 首飾りメトロノームになるダッシュ

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最新メンバーの紹介(湘南台川柳会)

2009-03-28 11:05:21 | Weblog
金子美知子  専任講師 川柳路吟社主宰、神奈川新聞柳壇選者 

小山 一兎  会員、顧問 県柳壇の長老 

二宮 茂男  会員、顧問 県川柳協会副会長、川柳路吟社編集者
        会員の素朴な質問にいつも適切な返事がいただける。

石田 公男  神奈川新聞、読売新聞など川柳欄入選の常連、実力者


西尾よみ江  創立以来の熱心な会員、

藤本 幸雄  川柳きやり吟社 社人 五七五音字にこだわる。
       会員に支えられ、まとめ役を担当。

島谷 健夫  創立以来の会員、時に、天地人を一人占めする個性派

有坂 光代  「好きだった看取って云える有難う」情熱の作家

小林美智子  神奈川新聞など常連投句入選の実力者

岡本 泰司  ふじさわ川柳上位入賞の実績を持つ

酒井 きよし 我が道を行く、 

権田 藍   川柳発表の場を広げ活躍中。

大場英美子  目下休眠中

小池 呼々  多彩な才能を楽しむ、短詩文芸全般に挑む 
       神奈川新聞柳壇、俳句、短歌、同時上位入選を狙う。

中根 かずこ 十七音字の中に、いかに自分の世界を表現するかを求める才女
       病を克服頑張り屋さん

中沢みき子  時にユーモアに富んだ作品をものにする、会の中堅を担う 
 
戸田 五月  川柳が大好き人間、体調が十分でない中、熱心に例会に参加
       典型的の現代川柳をものにする。

村田 和彦  写真と川柳のドッキングを現代川柳の場で実現を狙う、前途有望型 

佐藤 輝夫  新聞投句にも挑戦、実績を残しつつある好漢

夢野 凡作  藤沢電子会議でリレー川柳を主宰、多くの支持を得ている

沢辺 祥子  物怖じしない人柄、文化祭川柳にも挑戦、急速に上達中の大型新人 

木村 豊   柳暦は長いが21年入会の新人、実力派一段の飛躍を期待

             豪語した手前できない後ずさり
         一歩引く譲歩へ度量試される
         うますぎる話へ保つ車間距離
         酷評が古い殻から脱皮させ
         踏み込んで初めてわかる裏表
         親切へプライベートの壁がある
         身の程を弁えさせる厚い壁
         一日へ元気をくれるいい目覚め
         心ない煽てに調子狂わされ
         燃え尽きる時期へ気になる貯蓄高
         然り気なく揉み手しいる丁寧語
         めげず居る強気な運が引き寄せる
                          (豊)




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第21回ふじさわ柳大会上位入選作品

2007-10-19 19:58:22 | Weblog
宿題  「囲む」     荒井 広和 選

(人)円卓を囲む会議で刺さるとげ     西沢八寿王

(地)落葉たき知らぬどうしが丸くなる   榎本 礼子

(天)真ん中に空気の読める人を置く    飯田サイコ

佳作 マドンナを囲んで伸ばす鼻の下    幸雄
   マスコミがどっと群がるスキャンダル 五月 
   遠巻きに子供見守る地域の目     茂男
   時の人マイクカメラの包囲網     幸雄   
   

宿題 「わくわく」    五十嵐 修 選 

(人)好きな人だから時間は止めて待つ  山下ひろたね

(地)見にあまる代役夢が加速する    大坂 斗昇


(天)封をして切手は恋の使者に立つ   宮本 照男 

佳作 初めての僕の車が今日届く     幸雄
   孫が来る朝から弾む妻一人     輝夫
   待つ人へ待たせる人が駆けて行く  茂男 


宿題「節約」       犬塚こうすけ 選

(人)節約のスペシャリストはおばあちゃん 新巻 睦

(地)切り詰めて残した金に背かれる    吉見 侑子

(天)節水を諭す災害地の画像       野沢 正敏

 客 ファッションは専らフリーマーケット きよし
佳作 節約に締め付けられた戦中派     五月
   節税の心配をしたことが無い     茂男
   家計知りお古好きだと子は健気    泰司


宿題「未練」       大木 俊秀 選

(人)履修洩れ多くまだまだしねま船    山上 元考

(地)初恋の人も何処かで老いている    宮本 照男

(天)骨壷を出ては一升瓶探す       小泉 正巳

客  戦場に居残っている負け戦      呼々 
佳作 嫁がせる掌中の珠まだ惜しい     幸雄
   釣り人が逃がした魚鯨かも      凡作
   送り火の未練残して馬に乗る     美智子


宿題「除く」       荻原 美和子 選

(人)真実を叫ぶとトゲとして抜かれ     後藤 洋子 

(地)なまじっか芽を出したので間引かれる  中村 秀夫

(天)フィクションを除くと自分史痩せてくる 島津富弥

客 あと一人除く過酷な鬼の役        美智子



宿題「マンネリ」     堀井 克子 選

(人)ギャグ古くタレントすでに過去の人   新巻 睦 

(地)出前よと言えば我が家はあのお店    赤堀 晶子

(天)包丁のリズムに妻の詩がある      宮本 照男

佳作 マンネリの共犯だった予定表      幸雄
   選挙戦金は紙切れ宙に舞う       美智子

宿題「力」

(人)眼力に負けて本音を吐く小物      杉田 信夫

(地)つぶやきを現実にする実力者      島津 富弥

(天)力にはなれず注ぎ足す燗冷まし     二宮 茂男

佳作 魅了するあの眼力がそらせない     呼々
   記念樹の愛の力で実を結ぶ       美智子


 湘南台川柳会会員の入選句 名前のみで区分掲載しました。
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 川柳 虫食いクイズ

2007-09-25 08:51:48 | Weblog

  挑戦してみませんか
虫食い川柳(問1、以外は会員作品)       湘南台川柳会
                       ( 出題 小池 呼々)

1、 孝行をしたい時分に □ はなし    古川柳

2、 □ □ □ 気持ちは当たり間取り書く  小林美智子

3、 先見越し最初 □ □ □ □ 子供服 岡本 泰司

4、 家中がハチャメチャになる □ の留守      戸田 五月

5、 雑踏でお国訛りに □□□□□     大場英美子

6 間に合わぬ宿題 □ □  の作となる 権田  藍

7、 竿の □ 自由なくてもよく泳ぐ 西尾よみ江

8、 □□□□ 入りたくなる金魚鉢         有坂みつよ

9、 □□□□□  乗せていってよ屋根の上  佐藤 輝夫

10、  完走のビリに惜しみのない □ □  中根かずこ


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会のメンバー

2007-09-19 13:50:58 | Weblog

石田 公男 神奈川新聞柳檀、読売新聞神奈川版川柳、常連入選の実力者、 
西尾よみ江 
藤本 幸雄 川柳きやり社人 
島谷 健夫
有坂 光代
小林美智子 神奈川新聞柳檀 常連入選
岡本 泰司
酒井 清
権田 和子 神奈川新聞柳檀 常連入選 
大場英美子
小池 浩司 神奈川新聞柳檀、歌壇、俳壇、 常連入選
中根 和子 読売新聞神奈川版川柳、常連入選の実力者
中沢美紀子
小山 一兎 くろしお吟社同人、神奈川新聞柳檀、読売新聞神奈川版川柳、常連入       選の実力者、
佐藤 輝夫
二宮 茂男 路吟社同人、神奈川柳協会副会長、
滝口 攻
村田 和彦
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 湘南台川柳会 会報掲示 の中止

2007-03-30 14:33:26 | Weblog
 会報をご覧頂きありがとうございました。

4月から、会報担当から離れます、このコーナーも 「藤本 幸雄」個人の作品を、ご覧に入れればと思っています。

 まづは取り急ぎご挨拶とお知らせまで。
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19年3月 湘南台川柳会会報(102号)

2007-03-18 19:17:57 | Weblog
 自由吟 朝の目覚め集

小林美智子
生真面目で居座り悪い父の膝
寒い夜は母の笑顔を抱いて寝る

山下ひろたね
待ち合わせ駅は迷路になって見え
門構えだけで住民税が増え

酒井きよし
往復の切符買わずに来た家内
温暖化避けて通れぬ我が日本

岡本 泰司
私には定年ないと妻ぼやき
テレビ見ず粗食するのが痩せるコツ

村田 和彦
I‐Tune貧乏ゆすりリズミカル
菓子づくりもったいないが命とり

小池 呼々
恥ずかしい気持ちがあれば老い知らず
反り返りつっかい棒が外される

権田 藍
メキシコの親も子飾るカーニバル
都市遺跡ジャングルの中語りだす
      (メキシコ行って来ました。)

中根かずこ
Gパンに替えて団塊若がえる
耳だけで迫って夜中の救急車

戸田 五月
若くいる特効薬と趣味を愛で
エルニーニョ季節迷わす花便り

島谷 健夫
陽炎がゆらゆら揺れる春の野辺
目を細め椿の蜜を吸うメジロ


西尾よみ江
今の世に健康だけは非売品
平凡な日々へキラリの絵を探す

石田 公男
厳しさの中にほのぼの家族愛
悲しくも人間不信子に教え

佐藤 輝夫
あのあれがやたらと増えた俺の口
定年後いつもの支度そっと置き

藤本 幸雄
予定して予約はしない老いの知恵
ご贔屓の友の好意が有り難い

     ◎
石毛 正義
電線に鴉が休む冬の雨
交差点赤信号で春を知る

荒井 広和
極寒の海が咲かせる波の花
今日の夢朝の一歩に託す老い

小山 一兎
暖冬へ着膨れ誘う老婆心
若い足エスカレーター駆け上がり

二宮 茂男
しあわせな目が古地図に涙見せ
すいとんを囲んで母の七回忌




自由吟今月の秀句    三浦 憩 選

◎佳作
中根かずこ
Gパンに替えて団塊若がえる
         酒井きよし
温暖化避けて通れぬ我が日本

              
              小林美智子
寒い夜は母の笑顔を抱いて寝る

              戸田 五月
若くいる特効薬と趣味を愛で

石毛 正義
交差点赤信号で春を知る


◎特選句
石田 公男
厳しさの中にほのぼの家族愛


 まさに現代の世相をつき且つ大切なものを訴える秀句です。
 全国どこの句会でも高い評価を得ると思います。
本物の秀句は全国どこでも読者の心を打ちます。
 秀作をありがとうございます。

一番の敵は私のマイペース     (選者)
                
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 平成十九年二月二十三日
    湘南台公民館 第四談話室
定例句会 参加者 二十名  (敬称省略)
山下ひろたね、佐藤 輝夫、戸田 五月、
小山 一兎、荒井 広和、石毛 正義
石田 公男、酒井きよし、小林美智子、
中沢みき子、岡本 泰司、村田 和彦、
藤本 幸雄、小池 呼々、島谷 健夫、
中根かずこ、権田 藍、
(投句参加)
 二宮 茂男、西尾よみ江、有坂みつよ、

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課題吟

宿題「担ぐ」 山下ひろたね選

オレオレで担いで見たい俺の価値 かずこ

ゴール見え笑顔の妻を肩ぐるま   茂 男

受験する子がおみくじに担がれる  茂 男

担いだら得にならない只の人  きよし

声色を遣い弱みを担がれる 一 兎

母背おい愛の重さに涙して 輝 夫

娘の悩み一緒に担ぐ里の母 広 和

担いだら損得だけが見え始め      きよし

担がれて出て見て知った虚脱感 輝 夫

子の窓を覗く夫婦の肩ぐるま  茂 男


    客
懐かしい神輿担いだ村祭り   正 義
    客
担がれて慌てて作るマニフェスト 五 月

担がれて突き落とされてホームレス 呼 々

勝負の日げんを担いで運気上げ  輝 夫
     客
茶柱が立ったその日にくじを買い みき子



担いでは見たが器が軽すぎる  公 男
  地
担がれて見ようかくじは大当たり   かずこ

あなただけなどと嬉しい嘘も乗る 幸 雄


担がれて神輿の華に乗ったけど



宿題「地図」 戸田 五月選

新地図に昔が消えて市が生まれ 一 兎

児の地図に何時でもママが入ってる 広 和

成長にあわせて消えた世界地図 きよし

地図にない生まれ故郷はダムの底 泰 司

立体の地図に魅せられ旅気分 みつよ

楽しいネ地図が頼りのぶらり旅  正 義

地図広げ勝手気ままの旅をする みき子

近道は私の秘密教えない 泰 司

夢がある子等は大きな地図を持ち ひろたね

裏道を書き足した地図子へ渡し 茂 男


白地図に色を重ねる彼といる かずこ

地図もなく亡母は時折り会いに来る  かずこ
      客
生きている地図幸せの色で埋め ひろたね

温暖化国が消えてく世界地図   藍
      客
車椅子目線で描く街の地図 広 和



別々な地図を抱えてて夫婦道 茂 男

天国の入り口ほしい案内図 幸 雄

飢えと富隣合ってる世界地図 幸 雄



合併が多く印刷間に合わぬ




宿題「ゆらゆら」 荒井 広和選

接待という名夫のチドリ足    かずこ

かわいい子好きと言おうかやめようか みき子

夢の中亡母の姿見えかくれ   よみ江

飲み過ぎて歩く地面が右左 五 月

アイドルをキラ星にするペンライト 茂 男

震度五で高層ビルのフラダンス   公 男

疑いは晴れたが妬心ゆうらゆら ひろたね

シルエット声だけ弾む湯気の中  美智子

各論で離婚は宙に浮いたまま      ひろたね

二股をかけて揺れてる恋心    五 月


慧眼に心の揺れを見透かされ  公 男

縄梯子見ている頬が引き攣れる 一 兎

熱気球乗って眺める捨てた村      藍
    客
お金にも美女にも惑う好き心  幸 雄

つり橋の途中臆病風で揺れ    幸 雄


     人
決心がケーキでゆらぐダイエット   藍 


セクハラの一つもしたい千鳥足 公 男


キャンドルの灯の中にある未来  美智子


ばら色のムードで包む観覧車




席題「ひらひら」 小山 一兎選

竹林の落葉ひらひら春を知る      正 義

白寿まで元気で見たい花の舞    公 男

ひらひらと舞う蝶々で春を知り 和 彦

一陣の風にひらひら梅の花 健 夫

勇気出しひらひらドレス試着室  泰 司

ひらひらに乗って財布を空にする ひろたね

春めいて薄いスカート風に舞い 五 月

新調の服も春ですフリル付き 美智子

紙吹雪後の始末は誰がする  藍

薄物でボディラインのシルエット 幸 雄


恥ずかしいけれど嬉しいフリル付き  藍
     客
風に舞う落葉拾いの庭掃除 正 義
    客
貧乏で万札が舞う夢を見る 公 男
     客
ひらひらがおいでに見える夜の街 泰 司

万馬券夢の続きの紙吹雪 かずこ


討入りの舞台へ積る紙吹雪 広 和


また来るね角を過ぎてもモミジの手 公 男

    天
待望の初雪しばし舞って消え  藍


時給差にパートの職場よく変わり


席題「三角」互選  
出題進行 権田 藍

ちらちらと冬の夜空に三角座 正 義

○×に次は何かと子が尋ね きよし

いっせいにチャペル鐘鳴る日曜日  藍 

三角に折って願った千羽鶴 輝 夫

安売りの列メガホンに整理され 広 和
一点
三角の凧を作って孫をつり 健 夫
一点
母の折る兜が似合う今日は雛 かずこ
二点
三角と聞いて震える経験者 公 男
二点
失恋の三角形で地に刺さる  幸 雄
二点
嫌な夢サインコサインタンジェント 泰 司
三点
妻子僕この三角を崩さない 呼 々
三点
三世代角はあっても丸く住み ひろたね
四点
割り込みに目くじら立てる正義感 五 月
四点
三角をほどく仲人今はなし 和 彦
七点
三角の顔も笑えば丸くなる 美智子
九点
祖母にぎるおこげ三角しょう油味 みき子

十三点
三角の底辺に居てチャンス待ち 一 兎

編集後記
 2月の会には、ご多忙の中荒井広和さん、石毛正義さんにお出でいただきました。
 広和さんは、今年も「ふじさわ川柳」の選者に内定されています。
  ありがとうございました。

今朝の新聞に、時実新子さんが亡くなったと報じられていました。           ( 幸雄 )
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