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環状線も一律200円 富山・路面電車、来月23日開業予定

2009年11月19日 08:40

 市内中心部を循環する路面電車環状線の料金が一律200円となる見通しとなった。富山市と富山地鉄(富山市桜町、川岸宏社長)が協議し、既存の路面電車と同じ運賃に設定。利用者が混乱しないよう配慮した。来月23日の開業予定日に向け、急ピッチで工事を進めている。

 路面電車環状線は整備主体と運行主体が違う「上下分離方式」を採用。線路や電停などの建設を市が担当し、運行は富山地鉄が行う。料金は既存の路面電車と同様に一律200円とする方針でまとまった。

 乗り継ぎ割引も実施する方向で調整中。新設区間は新車両「セントラム」しか走らないため、例えば「大学前」から「グランドプラザ前」に行く場合は「丸の内」で乗り換える必要があり、その都度運賃を払うと400円になってしまう。割高感があるため、乗り換えても200円となる運賃体系をつくる。

 環状線の線路や電気関係の工事はほぼ完了。現在は、周辺の道路や歩道、新電停の整備を進めている。12月から試験運転を実施。国の検査を経て、祝日の12月23日に開業する予定だ。

 環状線で新設する線路は940メートル。工事後には全長3・6キロの環状線区間が完成し、時計の反対回りに車両が走る。総工費は約30億円。

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