たまゆら火災で、群馬県警が燃焼実験
11月20日12時21分配信 産経新聞
群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」で3月、10人が死亡した火災で、群馬県警が県外の施設で、建物の一部を再現し、燃焼実験を開始したことが20日、捜査関係者への取材で分かった。県警では、建物の材質や構造が死者を増やした可能性もあるとみて、実験で火の回り方を検証する方針。
これまでの捜査で、同施設では、耐火材ではなく、ベニヤなどを使用して増改築が繰り返され、複雑な構造になっていたことが判明。県警は、無計画な増改築が被害拡大を招いた可能性が高いとみて、燃焼実験での検証に踏み切ったとみられる。
火災は、NPO法人「彩経会(さいけいかい)」が運営していた施設で、3月19日夜に発生。建物3棟が全半焼し、50〜80代の10人が死亡した。
有料老人ホームは、耐火構造の建物であることや、防火措置を講じることが必要とされている。同施設は、老人福祉法で定められた届け出をしていなかったが、高齢者を入所させて食事を提供していたことから、県警では、実態は有料老人ホームに該当する可能性があると判断。燃焼実験結果の分析を急ぐとともに、業務上過失致死傷容疑での立件を視野に、施設運営者の刑事責任について、詰めの捜査を進める方針。
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有料老人ホームは、耐火構造の建物であることや、防火措置を講じることが必要とされている。同施設は、老人福祉法で定められた届け出をしていなかったが、高齢者を入所させて食事を提供していたことから、県警では、実態は有料老人ホームに該当する可能性があると判断。燃焼実験結果の分析を急ぐとともに、業務上過失致死傷容疑での立件を視野に、施設運営者の刑事責任について、詰めの捜査を進める方針。
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最終更新:11月20日12時21分
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