平塚市は19日、平塚市民病院(同市南原)で2月15日、入院中の女性患者(79)が食事の提供ミスで窒息死した問題で、女性の弟(71)ら遺族4人に賠償金計100万円を支払うことで示談が成立したと発表した。
市によると同病院は、食べやすいように細かく刻んだ野菜などを提供すべきところ、管理栄養士が確認を怠り普通の食事を出したため、女性がのどに野菜などを詰まらせ窒息死した。
100万円のうち60万円は、食事業務を受託していた東京都新宿区の業者が負担する。石山直巳病院長は「今後とも安全で信頼される病院を目指して安全管理の充実に努める」とコメントを出した。【渡辺明博】
毎日新聞 2009年11月20日 地方版