日本の偉い人 根路銘国昭 WHOと喧嘩して勝った男

日本の偉い人 根路銘国昭 WHOと喧嘩して勝った男

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)ですが、世界中で流行ってますねぇ。WHO(世界保健機関)の警戒水準も「5」になりました。

フェーズ5。

この警戒水準って6段階しかないので、あとは最高レベルの「6」しかないんですが、この段階がいわゆる「パンデミック」。世界的大流行。

この間フェーズ4になったと思ったのですが、数日でフェーズ5になり、メキシコは大変な騒ぎでアメリカでも死者でましたが、海外の実情って実際のところどうなんでしょうか。ニュースや新聞などでは、イマイチなんですよね。

海外諜報部員の方々、大丈夫かしら?

そんなこんなで、日本には、ウイルス研究、ワクチン開発の国際的権威「根路銘国昭」先生がいます。変わった苗字ですね、「ねろめ」と読みます。

あまり知られていませんが、WHO(世界保健機関)の傍若無人なやり方に孤軍奮闘し、一歩も引かず、喧嘩に勝った人。

ちょっと前にネットでも話題になりましたが、そんな「Fではないシリーズ」。

オチも何もない、普通の記事ですよ(笑)

ねろめ先生の略歴。

根路銘国昭(ねろめ くにあき)
生物資源研究所 所長

1939年、沖縄県生れ。65年、北海道大学獣医学部卒業、66年、国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)入所。78年に日本を襲ったスペイン風邪ウイルスのルーツの解明、人工膜ワクチンの開発、カイコを使ったワクチン大量生産法の確立など、業績多数。同研究所呼吸器系ウイルス研究室室長、WHOインフルエンザ呼吸器ウイルス協力センター長などを経て、2001年より現職。

ちょっと前にネットで話題になった、ねろめ先生の功績をまとめたコピペがあります。以下に引用します。

1993年、日本にアジア太平洋地域インフルエンザ・センターが作られた。

それまでアメリカ、イギリス、オーストラリアにしかなかったセンターが
日本に設置されることになったのは、なぜか。

インフルエンザ・ワクチンは、毎年、WHOの専門家会議で、データをもとに今年流行しそうな
インフルエンザを決定し、それに基づいて製薬メーカーがワクチンを作っている。
それまで日本はその元になるアジア各国の膨大なデータを収集し
WHOに送付する仕事だけをやっていた。

担当していた根路銘国昭氏は、これだけの仕事をやってるのに、
日本にインフルエンザ・センターがないのはおかしいとWHOに手紙を書いた。
それに対する返事は
「WHOも国連の安保理と同じで第二次大戦の戦勝国で構成している。
よって日本は入れない。」というものだった。
彼はさらに抗議の手紙を送ったが返事は同じ。
それどころか、WHOに批判的人物として、彼と日本に対し冷淡になったという。

ここで普通の日本人ならどうするだろうか。
なんとか謝罪して、今までどおりの扱いにしてもらおうと努力するか、
そもそも抗議など最初からしないかもしれない。

だが根路銘氏は違った。
なんと、日本が集めていたアジアのデータを1年間、WHOに送るのをやめたのだ。
インフルエンザの大半はアジアから発生するから、そのデータがないと
ワクチンが作れない。WHOは大騒ぎになったという。

そして翌年、根路銘氏にWHO専門家会議への招待状が来た。
その会議で、日本にアジア太平洋地域のインフルエンザ・センターを
作ることが決定され、彼が初代センター長に就任することになった。

こうしてインフルエンザセンター長になった根路銘氏だが、
WHOはアメリカの製薬メーカーの意向を受けた学者が力を持つ世界だった。

1993年フランスで開かれた国際会議で、アメリカが新開発した
生ワクチンを、まず日本で使うべしという議題があがった。
日本は生ワクチンの効果には疑問をもっていて既に使わなくなっていた。
根路銘氏は、「日本を実験台にして、うまくいけば各国で使うつもりだろう」
と感じたという。
その会議には日本の学者も数十人参加していたが誰も反対しなかった。

根路銘氏ひとりが、「日本は先進国であり、ワクチン政策に君たちの指導を
必要とする国ではない」と反論した。
そこでアメリカの学者に、君たちのデータをOHPで映してほしいと頼んだ。
そして日本のデータと比較すると、日本のワクチンの方が明らかに効果があるとわかり、他の学者からも「ネロメの方が正しい」
と意見があがった。
こうしてこの議題は流れ、日本人がモルモットにされるのを防いだ。

根路銘氏はこうも言っている。
「この会議の後、対立したアメリカの学者とすごく仲良くなった。日本人同士だとこうはいかない」

またジュネーブのWHO本部で12人の専門家によるワクチン決定の投票において、
アメリカのワクチン11票、日本のワクチン1票でアメリカ製に決まった。
もちろん1票は根路銘氏のものだ。根路銘氏は科学的に見てこの結果はおかしいと
閉会30分のコーヒーブレイクのときに、2日間の討議で使った110カ国のデータを
つき合わせてコンピュータにかけた。するとアメリカ製は日本の半分しか効果がないと出た。
彼はこの結果を見せて、居並ぶ学者たちに
「君たちは政治家か、科学者か。科学者ならこのデータをどう見る」
と問いかけた。すると議長がテーブルを2回たたいて
「私の判断で採決を取り消します。ドクターネロメが提案した日本の意見に従います」
と結果をひっくり返した。「まるで映画のようだった」と根路銘氏は言う。

凄い人ですね。

感動します。

沖縄出身なので「ねろめ」という苗字なんですが、大学が北海道なんですよ。北海道大学(北大)の獣医学部。

南で生まれ北で学ぶ。

これまた凄い。

なんというか、よくあるようなエリートコース出身のエリートじゃないので、煮えたぎるような底力ってのを感じます。

さて。
上記コピペには元ネタがあって、これは週刊誌の対談が元になっているのですが、その対談をまとめたページがあります。上記コピペより詳しい内容です。

2004年の話なんですね。週刊ポストの対談が元ネタです。

ご一読をオススメします。

■WHO多国籍製薬会社を向こうに、ワクチン問題で大立ち回り。孤軍奮闘、日本人を守った沖縄人ウイルス学の権威・根路銘邦昭

阿修羅なんですよね、リンク先。

そんなことはどうでもよくて、フェーズ4になった時かな?毎日新聞の地域ニュースの沖縄の記事に「ねろめ」先生登場していました。登場しているというか、インフルエンザの予防・消毒剤の特許のニュースで。

【名護】ウイルス研究、ワクチン開発の国際的権威で、生物資源研究所(名護市)の根路銘国昭所長が開発したセンダン由来のインフルエンザ予防・消毒剤が今月9日、特許を取得した。消毒剤は約8割の確率でインフルエンザウイルスを殺す効果がある。自然素材を使用しているため副作用もない。すべてのインフルエンザウイルスに効力を発揮し、メキシコや米国で猛威をふるう新型インフルエンザに対しても根路銘所長は「十分効果がある」と自信を見せ、秋までの製品、販売を目指している。

 消毒剤は沖縄に自生するセンダンの成分を抽出して製造。液状と固形状の2種類ある。根路銘所長によると、インフルエンザウイルスを接種したネズミとセンダン成分とウイルスを混合して接種したネズミを比べた実験では、ウイルスのみを接種したネズミではほとんどが死んでしまい、混合したネズミは8割が生き残ったという。

 根路銘所長によると、インフルエンザはくしゃみや咳でウイルスが空気中に散らばる飛沫(ひまつ)感染が多いが、空気中に消毒液を吹き付けると8割のウイルスを殺すことができるという。根路銘所長は「家庭や学校、移動機関など閉鎖空間が感染の危険性が高い。消毒液を使用すれば感染をほとんど食い止められる」と語る。

 新型インフルエンザに関して根路銘所長は「人に感染するということは新型インフルエンザが突然変異を起こしたのでは」と推測し、「ウイルスの基本構造は変わらないので、消毒液は人に対しても十分効果はある」と自信を見せた。特許は2006年3月に申請して9日に取得し、27日に通知が届いた。

■消毒剤で特許取得/「新型にも効果」生物資源研
(毎日jpより。2009.04.29)

フェーズ6のパンデミックになるのか、フェーズが下がるのかわかりませんが、ウイルスってのは変異するもの。と思っています。

どうなるかわかりません。

なので、出来ることは簡単なことでいいのでやろうと思います。

手洗いうがい。

これだけで違う。

日本には根路銘国昭先生がいますが、いても爆発的な猛威にはかなわないわけで、わたしやあなたのように、呑気にしていると、気が付いた時には手遅れってことになる。

人というのは基本的に愚かですからね。

現在流行っている第一波が収まっても、寒くなれば第二波、年が明けて第三波とやってきそうで、その時はおそらく変異しているでしょうから、今効く薬も効かないかもしれない。

危機感は持っても損はないので、危機が去って「な~んだ」というのは、実はシアワセなことなので、気を付けましょう。

それにしても、ねろめ先生は凄い。

来年の冬季オリンピック、大丈夫ですかね?

第二波か第三波の頃でしょうか。

そうそう、「豚インフルエンザ」ってテレビや新聞連発ですが、人→人感染してるし、変異しているので、もう「豚」関係ないじゃん!

と思ったりしてます。

豚肉、ガンガン食べていますよ。

すばらしぃ~さらにすばらしい~もっとすばらしい~いや~んすばらしい~曽根美樹級 (3 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5) -
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投稿者:動画の王様
投稿日:2009/04/30(木) 20:35
更新日:2009/04/30(木) 20:40
カテゴリー: Fではないシリーズ
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