一方、与党は20日午前に国会対策委員長会談を開いた。与党はこれまで同日午後の衆院本会議で全法案の採決をする方針を固めていたが、本会議は中止に。民主党の山岡賢次国対委員長は「(20日に)緊急上程することでここまで進んできたが、連日というのも刺激が強い。今日は緊急上程せず、24日の本会議でこれを審議して可決していただくことで進める」と方針の変更を伝え、社民、国民新両党も了承した。
鳩山由紀夫首相は20日朝、記者団に「強行採決というよりも審議拒否。審議拒否みたいなことをお互いにやるべきではないと思う。私もできる限り審議はしたいと思うが、なかなか審議に入ってくれないから」との考えを示した。社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「強行採決はできるだけ避けた方がいい。知恵を出すべきだ」と述べ、戸惑いを見せた。
一方、自民党の尾辻秀久参院議員会長は「法案をあげるための強行採決ではなく、それによって国会を止めて、(鳩山首相の)疑惑隠しをするための強行採決としか言いようがない」と与党の国会対応を批判した。