民主党代表として県民大会に出席し、普天間飛行場の県外移転を呼び掛けた岡田氏(左から4人目)=2005年5月15日、宜野湾海浜公園野外ステージ
米軍普天間飛行場の移設先をめぐり、猫の目のように発言をころころ変える岡田克也外相。19日には「論理的にあらゆる可能性がある」と述べ、県外移転の具体的な検証のないまま、外相就任後わずか2カ月余で名護市辺野古沖への現行案による決着の可能性にも言及した。2005年には、普天間基地撤去を求める県民大会の壇上に立ち「県外移転実現」を声高く叫んでいた岡田氏。あの時の発言は何だったのか。名護市の関係者らは「これでは詐欺と同じだ」と不信感を募らせている。
05年5月15日に宜野湾市内で開かれた「普天間基地撤去、基地の県内移設に反対する県民大会」。約7500人が詰め掛けた大会で当時、民主党代表の岡田氏は「普天間の県外移転で気持ちを一つにしよう」と訴えた。同大会では、辺野古移設を断念し、嘉手納基地や伊江島補助飛行場などへの統合・移設計画撤回も要求として決議した。
大会翌日の16日、那覇市内での記者会見で「普天間移設問題は沖縄、日本にとって極めて重要。党利党略、政党のスローガンにしてはいけない。県民の立場で県外移転を実現していかなければならない」と述べ、岡田氏はその後も「県外・国外移転」を積極的に訴え続けていた。
今年6月、党幹事長として月刊誌「世界」7月号のインタビューに答え「われわれが本当に普天間の現状が問題だというなら、どこかで引き受ける覚悟も必要。最初から県外移設の可能性を排除しているから、県内での移転という話になり、基地の固定化が変わらない」と県内移設を批判した。
だが衆院選で大勝し、外相就任が決まると、発言は一転。9月の新閣僚会見では県外・国外移設の要求について「民主党のマニフェスト(政権公約)の中では(県外・国外との)表現はしていない」と述べ、10月23日には「(移設先探しの)時間をかけるほど普天間飛行場の危険性は持続する。県外移転は考えられない状況だ」と述べ、嘉手納統合案を検討する考えを打ち出した。
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