中国、新型インフル死者数隠蔽?専門家が告発
2009年11月19日(木)21時18分配信 読売新聞
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【北京=関泰晴】19日付の中国紙・広州日報によると、広東省の広州呼吸器疾病研究所の鐘南山所長は、中国本土での新型インフルエンザの流行状況に関し、「一部地方では死者数を隠している。全国で報告されている数字は全く信じられない」と述べ、医療現場や衛生当局の
隠蔽は、地方の衛生当局が感染の予防や抑制に「成功」しているように見せかけるため、感染者数や死者数を過少報告する形で起きているという。鐘氏は「重症者が死亡しても報告しないため、重大な結果を招く」と警告し、情報公開の重要性を訴えた。
衛生省の16日までの発表によると、中国本土での感染者数は約6万9000人、死者数は53人とされている。