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奈良公園のシカ“減少”…病気等で平成以降最少

◆ 人間と“共存”模索 ◆

 国の天然記念物に指定されている奈良公園のシカが減少している。「奈良の鹿愛護会」によると1994年の1293頭をピークに、最近は3年連続微減し、今年は平成以降で最少の1052頭。ビニール袋などゴミを食べて病気になるケースや公園を飛び出して交通事故に遭うケースなどが多く、野犬被害もある。昨年、関西系のドラマ「鹿男あをによし」の影響で減少傾向にあった観光客数が盛り返したように、「平城遷都1300年祭」が開催される来年はさらなる増加も予想される。同愛護会は「ゴミを捨てない、車で来ないことを徹底してほしい」と訴えている。

 ただ、農作物や盆栽を食い荒らす被害などが後を絶たず、公園内にはナギやアセビなどシカが食べない植物しか育たないのも事実。奈良県は「シカと共存しないといけないから」と頭を悩ませるが、「もっと少ない方がいい」という関係者もいるという。

[ 2009年11月20日付 ]

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