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韓国・釜山の射撃場火災:卒業生9人の悲運、全校生徒に報告−−雲仙・吾妻中 /長崎

11月17日16時3分配信 毎日新聞

 韓国・釜山の室内射撃場での火事に、雲仙市の男性9人が巻き込まれた事故で、雲仙市立吾妻中学(菊池裕校長、216人)は16日朝、同校体育館に全校生徒を集めた朝礼を開催し、事故発生の報告をした。9人は同中学の元同級生同士。生徒たちはいずれも、卒業生たちの悲運に沈痛な表情だった。
 菊池校長は「大分前に本校にいた卒業生が被害に遭われた。親類や近所に被害に遭った人がいると思いますが、落ち着いてください」と生徒たちに語りかけたという。
 事故に遭った9人は雲仙市内の地域の担い手で、小学生ソフトボールクラブをコーチとして指導していた人もいる。9人をよく知る児童・生徒も多い。
 雲仙市教育委員会学校教育課は、被害者の子どもや小中学校へのスクールカウンセラーの派遣について県教委と相談しているが、同課は「まずは、被害者の安否確認。各学校には被害者家庭の子どもの様子を把握するように指示している。安否確認と子どもの様子を把握した段階で、スクールカウンセラーや心のケアをやりたいと思う」と語った。
 ◇重傷者に皮膚手術
 職員を派遣して被災者家族に同行させている雲仙市の奥村慎太郎市長は16日に会見を開き、重傷者のうち原田洋平さん(36)が、焼けた皮膚をはぎ取る手術を受けたと発表した。また、笠原勝さん(37)さんは家族と面会したという。
 市によると、原田さんの手術は約4時間かかったという。笠原さんは、やけどによる体の腫れがひき、目も見える状態で、水分を取った。17日朝から手術を受ける予定。
 火災発生から2日後に生存が確認された中尾和信さん(37)について奥村市長は「ご家族も中尾さんが生きておられたことを発見されたことは、お喜びじゃないか」と語った。
 また、県によると、入院している被害者4人以外の5家族に地元警察などが「司法解剖が必要」と説明し、5家族は同意したという。
〔長崎版〕

11月17日朝刊

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最終更新:11月17日16時3分

毎日新聞

 

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2009年11月19日 17時00分発表

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