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人は「すでにあることば」を使って「新しい概念」を作り出さなければならない。
友達も、友人も、仲間も、群れも、同じでは「ことばで表現することは不可能」になる。
ことばには由来があり来歴がある。
ことばを使うとはそのすべてに関わることだ。ニーチェが言っているのはジャンル的な
仕切り、ジェネレーション的な仕切り、死者と生者を分ける仕切りを乗り越えた<尊敬>
の話である。
だから、読めない君。
頼むよ猫君。もう少し丁寧に考えてくれないか?自分のコンテキストに当てはめつつ読む
ことも必要だと思う。だけれども、キミの場合、そのコンテキストを作っている教養が
偏りすぎている。
もっとも単純な図式である。近代化=市場化が貧富によって階層的、共同体的道徳を
食い破っていくというような定式についても(柄谷がきちんと説明しないから)理解し
ていなかった。
近代化=市場化されるまでは分配は能力によって行われるものではなく、地位におい
て行われるものだった。という押さえがなければこのこともよくわからない。
少なくとも<基本素養>といえるような世界の名著は一通り読もう。
ベルクソンの純粋持続という概念に出会ったときには大いに困ったが今ならなんとか説明
できる。それは、これが時間についての概念であり、機械的文節としての時間に対置され
ているのだという見方で読むことができるからだ。
猫君。、、、、変な勉強はやめた方がいいと思うんだ。
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