びとうさとしの北海道から地方自治など考えてみる

総選挙の北海道比例ブロックで当選した山岡賢次さんのご子息・山岡達丸さんは明らかな世襲議員です。「世襲候補禁止」をうたう民主党の内規に反していると思います。

公開されている経歴では、達丸さんはＮＨＫで記者をなさっていたようです。なのに自身のホームページを衆議院当選1カ月をすぎても公開していません。いまどきの記者をやっていた、情報発信・情報開示の重要性を熟知している人間が、いまだにホームページを開設していないのは、議員としての意欲がずいぶん薄いと推測します。


以前から指摘されていますが、政治家の子どもで、テレビ局に就職していた人が結構います。よく知られたところでは、小渕恵三さんの娘優子さんがＴＢＳから準備のないまま急きょ祭り上げられて国会議員になりました。


上杉隆さんも『世襲議員のからくり』（文春新書）で名前を挙げて指摘しています。
ＮＨＫだけでも、片山虎之助、松岡利勝、鈴木宗男、久間章夫、高村正彦、石川要三、柿沢弘治、田野瀬良太郎、上杉光弘（以上敬称略）ら9人の名が上がっています。
思いつくままの列挙だけなので、実際はもっと多いだろうと書いています。

ＮＨＫは大きな組織ですが、700人強しかいない国会議員で、思いつくだけで10人という割合は大きすぎると思います。

上杉さんは別の著書『ジャーナリズム崩壊』で、ＮＨＫの入局試験の受検の際に、実はコネがあるんだと受験者から打ち明けられた経験を書いてもいます。

まだ民間企業や私立大学にコネの採用枠があっても許されると思います。しかし、民間企業ではないＮＨＫでは許されないと思います。ちなみに達丸さんは慶応大学の出身です。

10月9日号の『週刊新潮古』でも、マスコミに子どもが進んだ政治家として加藤紘一、中曾根康弘、（片山虎之助）、海部俊樹、（松岡利勝）、大平正芳、金丸信（以上敬称略）らの名を挙げています。もくは、橋本大二郎さん（前高知県知事）もＮＨＫに在籍していました。


国会から予算・決算の承認を受けなくてはいけないＮＨＫに、縁故（コネ）の政治家枠が存在するのを強い疑いを持ちます。

（了）