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現役に光!今岡をロッテが来春C招待

 来春のロッテ1軍キャンプに参加する今岡
 来春のロッテ1軍キャンプに参加する今岡

 今季限りで阪神から自由契約となった今岡誠内野手(35)に、ロッテから獲得を前提にしたオファーが届いたことが18日、分かった。来春キャンプにテスト生として招待するもようだ。来季以降も現役続行を強く希望し、11日に合同トライアウトを受験。しかし即座に他球団の反応がなく、引退危機にあったが、土壇場で起死回生のチャンスをつかんだ。

  ◇  ◇

 これが数々の伝説を作ってきた今岡誠の勝負運なのだろうか。試合に例えるなら、まさに敗戦決定的の九回2死。2ストライクに追い込まれたところから、起死回生の一発が飛び出した。

 阪神球団幹部によると、この日、ロッテ球団が今岡獲得に興味を示し、本人にオファーを入れたという。オファーは条件付きで、今後の今岡の回答次第で、ロッテが来年2月のキャンプにテスト生として招待するというものだという。

 今岡は他球団での現役続行を強く希望しており、状況的にオファーを受けるのは確実とみられる。

 今岡を巡っては、阪神を退団して自由契約となった後も、現役選手の練習に配慮しながら、球団施設での練習を続け、汗を流してきた。

 今月11日には、甲子園で行われた合同トライアウトを受験した。国内外の球団の編成担当者が集まる中、鋭い打球を放った今岡は「やることはやったし、あとは見ている人の評価なんで」と全力を出し切り、後は他球団からのオファーを待ち続ける姿勢を示していた。

 トライアウト当日は、ロッテを含めた、複数球団の関係者が今岡に興味を示すコメントを残した。だが、最も強く関心を示していたとされる広島が、翌日の会議でチーム事情などと照らし合わせた結果、獲得を見送ることを決めた。

 以降も、今岡はひたすらに他球団からのオファーを待ち続けていたが、反応は鈍く、最悪、このまま現役引退の決断を迫られる一歩手前まできていた。

 だが、ここにきて、野球の神様は、ユニホームにこだわり続ける今岡に、チャンスを与えた。ロッテも獲得を前提にはしているが、あくまでテスト生としての招待。全ては、そこで今岡が何を見せられるかにかかってくる。だが、崖っぷちに追い込まれた天才打者が、勝負強さをそのままに、絶好機を得た。試合はまだ終わっていない。

(2009年11月18日)







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