興毅６階級制覇や！内藤戦は「パパーンとＫＯ」…２９日ＷＢＣ世界フライ級戦

１７日が誕生日だった亀田興毅（左）に内藤ジムの宮田会長がケーキの差し入れ

　ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ（２９日・さいたまスーパーアリーナ）で王者・内藤大助（３５）＝宮田＝に挑戦し２階級制覇を目指す同級３位・亀田興毅（２３）＝亀田＝が１８日、都内で練習を公開。内藤に対し「正直言ってレベルが違う」と言い放つと、５階級王者のマニー・パッキャオ（３０）＝フィリピン＝に倣い「日本のパッキャオになる」と宣言。史上最多タイの６階級制覇をぶち上げた。

　絶対的な自信か、あるいは虚勢か。興毅は、５度防衛の王者・内藤に対し「正直に言わしてもらうけどレベルが違う。俺が目指しているのはもっともっと先。ここらで苦戦してるようではあかん。レベルの違いを見せつける」。２階級制覇をかけた宿命の対決も、通過点に過ぎないとした。

　「もっと先」には、興毅が「世界中のボクサーに希望を与えるすごいボクサー。一番あこがれている」というパッキャオの存在がある。内藤を「日本のフライ級では一番強い」と評したものの、“和製パッキャオ”として「これぐらいのレベルはパパパーンとＫＯしないと。どつき回すよ」とサラリと言ってのけた。

　内藤戦後は「フライ級にずっとおるつもりはないし、２、３回防衛したら上に行こうかな」と早期に３階級制覇を目指す考えを示唆。「ウエルター級は無理やと思うが、将来的にはフェザー級ぐらいまで…」と０６年８月に獲得したライトフライ級から指折り数えながら、「６階級制覇やな」とつぶやいた。６階級制覇は、パッキャオをしのぎ、オスカー・デラホーヤ（米国）に並ぶ史上最多記録となる。

　公開練習では、軽いミット打ちで、コンビネーションの軌道を確認。内藤陣営の宮田博行会長も偵察に訪れたが、興毅は「隠すところはチ○ポぐらい」と気にする様子もなし。会長からバースデーケーキをプレゼントされると「何にも入ってないやろな？」と絶妙の返しで笑わせるなど、終始リラックスムードだった。

　「ここまで自信があるのは初めて。早く試合したい」と絶好調の興毅が、パッキャオもかつて保持していたＷＢＣフライ級のベルトを狙う。