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大相撲の二所ノ関一門会が18日、福岡市内で開かれ、貴乃花親方(37、元横綱・貴乃花)と鳴戸親方(57、元横綱・隆の里)が来年2月の理事選への立候補を表明した。現職の放駒理事(61、元大関・魁傑)と二所ノ関理事(61、元関脇・金剛)も出馬を明言。同一門の選出可能理事は3人で、今後一門内で候補を絞り込むが、貴乃花親方は不退転の決意を表明。一門会が鳴戸親方の擁立を決めた場合、それを無視して出馬すれば最悪、破門の可能性も浮上する。
真っ向から貴乃花親方が立候補を表明した。「今よりも協会のお役に立つべき存在になれればいいと思いました」。08年2月に役員待遇に抜てきされ、審判部と巡業部の副部長を歴任。「お世話になった協会にさらに恩返しをしたい」。理事として国技の発展に尽力する意志を語った。
決断は秋場所後。「志を同じくする仲間がいたから」。実名は明かさなかったが一門の大嶽親方(元関脇・貴闘力)と阿武松親方(元関脇・益荒雄)が強力支援。2年前は阿武松親方から立候補を推薦されたが固辞。今回も37歳の若さでの立候補は時期尚早との声もあったが「次の世代に伝統文化をつなげたい」と決意した。
ただ、理事への道は険しい。理事選は110人の評議員の投票で決まるが、各一門の理事数は抱える評議員数に比例してほぼ決まっている。そのため各一門で立候補者の調整がつけば、当選確実となるため投票は行われない。二所ノ関一門は「3人」だが、この日の会合で4人が立候補を表明した。現時点で現職の放駒理事と二所ノ関理事の擁立は確実。間垣親方が辞任した後の空いた1枠を貴乃花親方と鳴戸親方が争うことになる。
どちらを推薦するか、最終的な話し合いは来年1月の一門会で決定する。貴乃花親方の擁立でまとまれば問題はないが、鳴戸親方が推薦されても立候補を強行すれば規律違反となり最悪、破門が浮上する。過去に98年、高砂一門で高田川親方(現・千田川親方、元大関・前の山)が強行出馬し破門された例がある。貴乃花親方は「その日が来てその時の話し合いの状況になります。表明している以上、(出馬する)気持ちは十分にあります」。不退転の決意を表明した。
強行出馬すれば来年初場所後に02年以来、4期ぶりの投票が待つ。当選には「10票」が必要と言われている。現在、貴乃花親方を支援する評議員は6人と見られる。一門の支援なしに、さらに4人の賛同者が必要で当選には厳しい戦いが待つ。「すべては相撲界に恩返しをしたいんです」と貴乃花親方。22回優勝の平成の大横綱が、破門覚悟で勝負を挑む。
(2009年11月19日06時02分 スポーツ報知)
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