Jacqui Cheng

われわれは皆、なじみの固定観念を持っている。男性は道に迷っても人に聞きたがらず、女性はおしゃべりで、マニュアルを読む人などいない、というものだ。そして、英国を拠点とするテクニカルサポート・サービス企業Gadget Helpline社が提供した最新のデータによると、こうした固定観念のいくつかは真実のようだ。同社の報告書は、テクノロジーの扱いとサポートの助けを求めることについて、男性と女性の違いに関するショッキングな事実を明らかにしているのだ。

Gadget Helpline社が2009年の9月から10月までの間に受けた7万5000件の電話を分析したところ、ホットラインに電話をかけてきた男性の64%、女性の24%は、電話をかける前に、コンピューターや機器に付属しているマニュアルをチェックしていなかった。そういう人がこれほど多いならば(特に男性の数字)、自らのRTFM[Read The F***ing Manualの略。「マニュアルぐらい読めボケ!」の意味]について黙っている人々はあとどれくらいいるのだろうかと考えざるを得ない。

この報告書で明らかになったことはこれだけではない。男性の12%、女性の7%は、電話をかける前に、コンピューターのプラグをコンセントに差し込むとか、機器に電源を入れるといった簡単なことさえできていなかったらしい。

テクノロジーに関することでも、それ以外でも、問題処理の仕方において男女差がある、という発見は大して驚くべきことではない。男性は、テクノロジーに関して自分は優れている、と考える傾向が非常に高い。従って、こうした報告書は面白い読み物になる。

2008年1月にも同じような報告が、チェコのセキュリティ・ソフトウェアメーカーAVG Technologies社から発表されている。同社によると、すべてのユーザー(男性と女性)の3分の1は、自分の機器で何らかのセキュリティ脅威を経験したことがあるものの、女性よりも男性の方が、セキュリティ能力に関してかなりの自信を持っているという。

[日本語版:ガリレオ-向井朋子]

WIRED NEWS 原文(English)

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