阪神ドラ6・原口、いいとこ取りで未来の正捕手
仮契約を結んだ原口は父・秀一さんとポーズ |
阪神はドラフト6位で指名した原口文仁捕手(18=帝京)と埼玉県・大里郡寄居町で入団交渉し、契約金3000万円、年俸480万円で仮契約した。未来の正捕手を目指す原口は、先輩捕手たちの“いいとこ取り”プランを打ち明けた。
「自分は本当に運がありました」と正直に笑った。同じ年にメジャーも経験した城島が入団。さらにチームには矢野、狩野といった目標にする捕手がたくさんいる。「今は遠い存在」と表現した城島にも、聞きたいことは山ほどある。
「先輩のピッチャーをリードしていくので、接し方などを聞いてみたいです。自分でしっかり意見を言えるようなキャッチャーになりたいです」。城島も、かつては工藤など先輩投手と組んだが、言われるがままになっていたわけではない。自らでリードできるように。原口も、同じ目標を掲げている。
さらに楽天・野村前監督の著書である「野村ノート」を読み、これまでに“捕手とは”を身につけた。それだけではなく、実は教え子でもある古田氏にあこがれていたようで、中尾スカウトは「ひじから先の使い方がうまいし、捕手としての雰囲気を持っている。古田みたいなタイプ」とも評した。
まさに、先輩たちからいいとこ取りする、欲張りプラン。まずは「テレビで試合を見て学びたい」と話すが、矢野と城島のいるチームに入団できることが、何よりの幸せに違いない。
[ 2009年11月19日付 ]
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