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【社会】

碧南市職員が1180万円横領 本人は自殺、遺族が弁済

2009年11月19日 14時00分

 愛知県碧南市は19日、福祉課の男性主査(37)が担当していた生活保護費関連などの通帳から、1181万円余の使途不明金が引き出されていた、と発表した。

 男性主査は今月11日に自殺。使途不明金は遺族が17日に全額を弁済した。

 市議会全員協議会での市の報告によると、使途不明金は生活保護費関連から252万円、市民生委員児童委員協議会の活動費などから928万円の計1181万円。通帳やキャッシュカード、印鑑は福祉課備え付けの鍵付きロッカーで保管するが、課の職員は持ち出せた。

 主査は、4月1日付で福祉課保護係に異動し、生活保護などにかかわる事務を担当。9月27日から11月7日まで13回にわたり、主にキャッシュカードを使って口座から金を引き出した。

 主査は今月11日、自宅で死亡しているのが発見された。生活保護費関連の通帳などが自宅で見つかり、市側が調べたところ残高がほぼなくなっていた。遺族らは、ギャンブルで借金があったと話しているという。

 市は、主査が死亡し遺族が弁済しているため、刑事告訴はしない方針。

 祢宜田政信市長は「通帳等の適正な管理がされておらず、管理職員側の監督にも問題があった」とチェック機能が働いていなかったことを認めた。

(中日新聞)

 

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