ソニーは19日、2012年度までの経営方針を発表した。赤字が続いているテレビ事業は外部企業への生産委託を進め、10年度に委託比率を40％まで高めるなどして黒字化を目指す。成長分野としてリチウムイオン電池に３年間で1000億円規模を投資するほか、インターネットを通じたサービスや新商品を発売する。12年度の目標として売上高営業利益率５％達成を掲げた。

　同日の記者会見でハワード・ストリンガー会長は「事業構造改革を継続し、スピードや適用力などをより高める」と説明した。さらに「事業分野によりアセットライト（資産軽量化）戦略を拡大する」方針も示し、テレビ事業などでもう一段のリストラを実施する可能性を示唆した。(20:07)