日本一の電気街・秋葉原での「ブラタモリ」、いかがでしたでしょうか。電気屋さんなどお店の音楽や呼び込みの声、かわいらしいメイドさんたち、最初は、とにかくにぎやかな町に来たな～！という印象でした。でも、最後にタモリさんがおっしゃった、「“振り返らない町”で過去ばっかり振り返ってたな～」という言葉が象徴しています。私、２０年後くらいにこの回を見たら、涙なしにはいられないような気がします。

線路の間にわずかに残る万世橋駅の跡。撮影の時は、「本当にあった！やった！見つけた！」と興奮しましたが、一番にぎわっていた頃のCGと重ねて見ると、「あぁ、こんな姿になって・・・」という思いが込み上げて、当時を全く知らないのに切ない気持ちになりました。どんなに最先端の町でも、探せば必ず過去の面影に出会うのですね。タバコ屋さんのタイル、公園の石垣、部品の専門店、そして、奇しくもお邪魔した第２２代の木村庄之助さんのお宅。町歩きビギナーの私ですが、少年時代の思い出に遭遇してとびきりの笑顔になるタモリさんを見て、子どもの頃を過ごした町をブラ歩きしたくなりました。

ちなみに、放送には出ませんでしたが、真空管ラジオを作るとき、私もちょっとだけハンダ付けをしてみました。タモリさんから、「意外と筋がいい。思い切りがいい」とほめていただきました。地図も読めず、電気製品の部品も知らず、電車にも疎い私にとっては、大変な快挙です。何かの機会に生かしたいです！

次週は、日本橋を行きます。“古地図を片手に町歩きする番組”としては、絶対に外せない江戸を代表する場所。でも、今は何が残っているの？と思う方、ぜひご覧ください。さすが、すべての道の“起点の町”です。