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スパーの日ちゃう!興毅、打倒内藤へ亀隠し

公開練習でミット打ちを行う亀田興毅
公開練習でミット打ちを行う亀田興毅
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 29日のWBC世界フライ級タイトルマッチ(さいたまスーパーアリーナ)を前に、同級3位・亀田興毅(23=亀田)が“亀のガード”で情報漏えい防止に努めた。18日、東京・葛飾の亀田ジムで練習を公開したものの、スパーリングは行わず軽めの内容に終始。王者・内藤大助(35=宮田)陣営の宮田会長から誕生日ケーキが差し入れられたが、挑発?にも乗らず、最後まで手の内を隠し通した。

 “甘〜い”挑発にも乗らなかった。練習前、会見を行った興毅の前に、偵察に訪れていた内藤陣営の宮田会長が飛び出してきた。「ダイエット中で食べられないかもしれませんけど」。17日に23歳の誕生日を迎えた興毅にお祝いのケーキを手渡した。

 減量中のボクサーにはむごい仕打ちだが、興毅は「うまそうです。ありがとう」と素直に感謝。それでも「何にも入ってないやろな」と続け爆笑を呼んだ。

 だが、サービスはここまで。練習ではシャドーと計3回のミット打ちを行ったのみ。「きょうはスパーリングの日ちゃうから」とスパーは行わず、内藤陣営に肩透かしを食らわせた。興毅が公開練習でスパーを行わなかったのは、ライトフライ級王者時代の06年12月のランダエタ(ベネズエラ)との再戦前以来。コンビネーションなどは何度も反復して身に付けるだけに、熱くなるとうっかり手の内を明かしかねない。それだけに情報漏れ防止が目的だったようだ。

 調整は順調そのもの。スパーは約100回を消化。体重も普段の58キロから55キロまで絞り込んだ。この日は、減量中で免疫が低下しているだけに約80人の報道陣にマスク着用を義務づけるなど準備に余念はない。本番に向け「(内藤は)日本人のフライ級で一番強い。日本一、証明して“世界”の舞台に行く」と亀田節で締めくくった。

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