県内初の裁判員裁判が17日、宮崎地裁(高原正良裁判長)で始まる。アパート自室に火を付けたとして現住建造物等放火罪に問われた宮崎市、無職、渡部実被告(47)の事件を3日間で審理し、19日に判決を言い渡す。
起訴状によると、渡部被告は5月15日午後1時ごろ、アパートに放火しようとして、自室の衣類にライターで火をつけ、壁や天井計10・2平方メートルを焼失させた。弁護側、検察側双方とも起訴内容に争いはなく、量刑が争点となる見通し。裁判員が情状をどう判断するか注目される。
もともと10月7~9日の予定だったが、台風の接近で全国で初めて期日が延期された。延期によって、地裁は新たに候補者を選定。58人に呼び出し状を発送した。17日午前に出頭した候補者から、裁判員6人と補充裁判員2人を選任する。
傍聴席の抽選のため、地裁駐車場でリストバンド型整理券を配布する。配布時間内にリストバンドを受け取れば抽選発表時刻までその場を離れてもよいが、開廷時刻までに入廷しないと無効になる。配布時間などは以下の通り。配布情報は地裁のホームページにも掲載されている。
17日▽配布=午前11時40分~午後0時15分▽抽選=午後0時20分▽開廷=午後1時20分
18日▽配布=午前8時40分~55分▽抽選=午前9時▽開廷=午前9時45分。
19日▽配布=午後1時20分~55分▽抽選=午後2時▽開廷=午後3時。【川上珠実】
毎日新聞 2009年11月16日 地方版