【政治】刷新会議が仕分け結果を報告 首相、横断的見直し指示2009年11月19日 22時23分
政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は19日夜、官邸で第3回会合を開き、2010年度予算編成に向け17日まで実施した事業仕分け前半の結果を踏まえ、各府省に概算要求を早急に再点検し、無駄の洗い出しに努めるよう要請することを決めた。特に“無駄な支出”を数多く指摘された独立行政法人に関しては、年明けから全法人を対象に廃止を含む抜本的見直しを実施する方針を確認した。 首相は「すべての事業を対象にできたわけではない。共通項をまとめて横断的に見直す」と、予算編成過程で類似事業を厳しく査定するよう指示した。 会合では、仙谷由人行政刷新担当相が事業仕分け前半の結果を報告。併せて12月の財務省査定に先立ち、各府省が(1)類似事業の重複排除(2)補助金交付に不必要な団体の関与排除―などの八つの観点から、自主的に概算要求の見直しを行うべきだと提案し了承された。首相はこれに加え「地方に移管できる事業」の洗い出しも求めた。 仙谷氏は仕分け作業を通じて「従来の予算は政策、事業の目的、必要性に重点が置かれ、実施手段についての検証が十分でないことが判明した」と指摘した。 (共同)
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