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【北陸発】

惜しまれて最終列車 82年の歴史に幕

2009年11月1日

最終電車を見送る人たちでにぎわう加賀一の宮駅=31日夜、石川県白山市で(西浦幸秀撮影)

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北鉄石川線 加賀一の宮←→鶴来 

 石川県白山市の北陸鉄道石川線加賀一の宮駅−鶴来駅間二・一キロは三十一日、一九二七(昭和二)年以来、八十二年の歴史に幕を閉じた。加賀一の宮駅では多くの地元住民や鉄道ファンらが同日午後十時三分発の最終電車を見送った。

 最終電車到着を前に同駅の存続活動をしてきた同市白山町の「支え守る会」の森辰生会長(69)が「さよならは言わない。ありがとうと言いたい」と会の解散を宣言した。

 同九時五十八分、約二百人の乗客を乗せた最終電車が加賀一の宮駅に到着。駅から金沢に通学していた高校二年生、辻夕姫江さん=同市白山町=が、運転士の竹村昌希さん(39)に花束を贈った。

 最終電車に乗った元運転士の前田又一さん(86)=同市中島町=は「思い出は尽きないが、終わりはあっけない」と複雑な表情を浮かべた。

  (鶴来・松本芳孝)

 

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