パラパラ、とろとろあんかけ、肉たっぷり……ケニ1さんのマークより [一覧]14時間45分前

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「制度」を変えることで「政治」を変える豪腕

2009/11/19 10:00
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 それにしても、小沢一郎という政治家の凄腕には、驚嘆するしかない。
 自民党の強さは、地方組織の盤石さにあったが、政権交代した途端、陳情のルールを変えることで、自民党の組織をズタズタにしてしまった。
 小沢幹事長の恐ろしさは、目的を達成するためなら「エイ、ヤッ」と政治のルールを変えてしまうことだ。
 かつては、政権交代可能な「2大政党制」を実現させるために、小選挙区制の導入に突っ走った。日本の政治を「官僚主導」から「政治主導」に変えようと、「党首討論」や「副大臣・政務官」を導入したのも小沢一郎だ。
 最近は「国会改革」に乗り出し、官僚答弁の禁止を打ち出している。
「松下政経塾」出身者を見れば分かるように、日本の政治家は、チマチマした制度の手直ししかできないのが大半だ。戦後60年間、ここまで大胆に政治システムを変える能力を持った政治家は、小沢一郎しかいない。空前絶後だ。歴史作家の加来耕三氏が言う。
「好き嫌いや、人物評価はいろいろあるでしょうが、小沢一郎が100年にひとりの稀有(けう)な政治家なのは確かです。明治維新の西郷隆盛に似ている。西郷隆盛の特徴は、徳川幕府時代の制度を徹底的に破壊したことです。廃刀令、断髪令、廃藩置県、四民平等、廃仏毀釈……。行き過ぎた改革もあったが、新しい時代をつくるためには、どうしても制度やルールを変える必要があった。小沢一郎も日本の政治を大きく変えるつもりでしょう。実際、いま、制度変更という大掛かりなことを断行できるのは、700人いる与野党の国会議員のなかで、小沢一郎しか見当たりません」

●目指すは「国民生活が第一」
 戦後、初めて選挙によって政権交代が起きたのは、明治維新のようなものだ。明治維新によって、庶民の暮らしが一新されたように、このまま小沢一郎の改革が進んだら、日本が大きく変わることは間違いない。
 マニフェストに書いてある通り、民主党が目指す政治は、一言で言えば「国民生活が第一」に尽きる。「脱官僚政治」も「政治主導」も、「国民生活が第一」を実現させるための手段にすぎない。小沢一郎が目指すところも、そこなのだろう。
「子ども手当、農家への戸別所得補償、高速道路の無料化……と、民主党の掲げる政策は、直接、国民に恩恵を及ぼすものです。自民党政権は、いったん官僚の天下り先などに税金を流してから、余った税金が国民に渡っていた。発想が百八十度違う。陳情のルール変更も、自民党を潰すという狙いだけでなく、国会議員と役人の接触を禁じることで族議員をなくし、政・官・財の癒着を一掃したい、という狙いがあるのでしょう。党と内閣の間でオープンに陳情が行われれば、利益誘導の行政もやりづらくなる。国民のための政治が行われやすくなります」(山口朝雄氏=前出)
 もし、明治維新が中途半端に終わり、幕藩体制が残っていたら、日本の近代化は大きく遅れていただろう。同じように、政・官・財で癒着して税金を食い物にし、国民生活をないがしろにしてきた自民党の復活を許すようなことがあれば、日本国民の生活は、どうにもならなくなる。ここは、自民党の壊滅を小沢一郎にトコトンやらせるしかない。

(日刊ゲンダイ2009年11月16日掲載)
2009/11/19 10:00 更新

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