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携帯電話の出荷台数、過去最低 09年度上期

2009年10月22日

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表09年度上期の国内携帯電話出荷台数シェア

 調査会社のMM総研が22日発表した09年度上期(4〜9月)の国内携帯電話出荷台数は1704万台で、00年の調査開始以来、上期として過去最低となった。不況で買い替えサイクルが長くなり、エコポイント制度を受け、薄型テレビなど他の商品の購入を優先する人が増えたと見ている。

 出荷台数は前年同期比14.0%減。ただ、半期として過去最低だった直近の08年度下期(10〜3月)よりも、96万台増えた。

 メーカー別では、薄型テレビブランド「アクオス」を使った携帯が好調なシャープが24%のシェアを占め、半期として7期連続で1位。2位はパナソニックモバイルコミュニケーションだった。

 高齢者向けに操作を簡単にした「らくらくホン」が受けている富士通は、前年同期より順位をひとつ上げて3位に。替わって、カシオ日立モバイルコミュニケーションズとの事業統合を決めたNECが、4位に落ちた。

 また、海外勢の躍進が目立つ。多機能型携帯「iPhone(アイフォーン)」が人気を集めている米アップルや、韓国のLGエレクトロニクスはシェアを伸ばし、海外メーカー7社の合計シェアは、前年同期比で2倍以上の約12%となった。

 今後の見通しについて、MM総研は「市場の減少傾向は10年度には底を打ち、11年度以降は上昇に転じる」と分析。その理由として、多機能型携帯の「スマートフォン」市場の拡大や、新たな通信規格が始まることによるサービスの拡充が、買い替えの需要を促すとみている。

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