2009年11月18日 21時14分更新
岡山県では、新型インフルエンザワクチンの配布を巡って医療機関が県に対してうその申請をして必要以上の数を受け取っているなどの不正の情報が相次いで寄せられていることから実態の調査に乗り出しています。
新型インフルエンザワクチンは県内1500の医療機関からの申し出にもとづいて県が必要な数を配布し、妊婦や基礎疾患がある人などに優先的に接種されていますが、岡山県によりますと、ワクチンが不正に配布されるなどの情報がこれまでに十数件寄せられているということです。
具体的には、▼県にうその申請をして優先的に接種を受けられる人数以上のワクチンの配布を受けているという情報や、▼病院に勤める介護福祉士など優先的な接種の対象となっていない人に接種を行っているといった情報が寄せられているということです。
ワクチンを配布する優先順位や手順については国が定めた実施要綱などにもとづいて行われ法律ではないため、不正があっても取り締まることや罰則を科すことはできません。
このため県では、寄せられた情報について調査し、悪質な不正が確認された場合には今後、厚生労働省に報告したうえでその医療機関へのワクチン配布の制限や停止などを検討することにしています。