現代日本では、医者は足りないどころか余剰であると言える。医者の数を大幅に削減してもよさそうだ。(皮肉だが。)
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世間では、医者不足が唱えられている。「医者が足りない、だから医者を増やせ」というふうに。これについては先日、下記サイトでも論じた。
→ 泉の波立ち (11月16日b) 「医学部廃止論について」
さて。前々項で見たように、豚インフルエンザの患者が病院に殺到している。そこでは、病院はパンク状態になっているところも多いが、それでも残業などでかろうじて対応可能であるところも多い。
つまり、無駄な患者が大量に押し寄せても、現状ではかろうじて処理可能である、ということだ。
これは、医療体制に大幅な無駄があることを意味する。とすれば、医者の数を大幅に削減してもいいかもしれない。また、病院の数も大幅に削減してもいいかもしれない。それでも別に、国民は困らないだろう。医療体制を縮減しても、余分な患者を受け付けないことにだけで、何も問題はなく済みそうだ。
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もちろん、これは、皮肉で言っている。「医者や病院をたたきつぶせ!」と叫んでいるわけではない。(トンデモマニアだと、大喜びで、勘違いしそうだが。 (^^); )
ただし、この皮肉が、かなりまともに論議できる、というところが興味深い。
つまり、救急医療や外科などでは医療リソースが不足しているのだが、内科あたりでは医療リソースは大幅に余っているようなのだ。このことが、今回の豚インフルエンザの患者殺到という状況から、判断できる。
今の日本に必要なのは、暇をもてあましている内科医が、軽症のインフルエンザ患者を診るということではない。同じく稼働率を上げるにしても、無駄な需要を増やして過剰な供給を維持くらいだったら、診断前の簡易問診 をするとう形で、無駄な需要を減らして、その分、過剰な供給を減らせばいい。
( ※ 無駄な需要を減らすためには、予診という形で、看護婦や医療事務員を増やせばいい。)
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とにかく、現状では、「医師の総数の不足」という問題はない。むしろ、医師は余っている。医師が不足しているように見えるのは、配分に遍在があることと、無駄な患者をやたらと受け付けるからだ。
ひょっとしたら、医療不足を解決するための最も有効な方法は、感染症学会をぶっつぶすことかもしれない。そのことで、患者の殺到がなくなれば、それだけで、問題はかなり解決するだろう。(これも皮肉だが。 (^^); )
ま、とにかく、皮肉を言いたくなるんですよ。(そのわけは、次項の最後を参照。)
《 お知らせ 》
前々項と前項の最後に、[ 付記 ] を、あとで加筆しました。(18日)
前々項の[ 付記 ]
…… 予診によって患者を絞れ、という趣旨。(混雑対策)
前項の[ 付記 ]
……… インフルエンザよりも他の病気の患者を診療せよ、という趣旨。
(医療資源の有効利用)
2009年11月18日
◆ 医者は余剰である(?)
posted by 管理人 at 20:56
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| 医学・統計
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