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モリーヨ“無理〜ヨ”楽天に取られた〜

 阪神が来季新外国人候補として獲得交渉を進めていた米大ツインズのフアン・モリーヨ投手(26)が、楽天に入団することが17日、明らかになった。要するに虎が絶品の獲物をイヌワシにさらわれたわけで、真弓監督が「クルーンの(球速)記録も抜くかも」と入団を心待ちにしていた160キロ超右腕獲得は“無理〜ヨ”とダジャレにしても笑えません。いったい、どないなってんねん!?

  ◇  ◇

 人間は耳を疑う話を聞いた時、思わず笑い声が出てしまうもの。そんなたぐいのお話です。

 猛虎史に残りそうなBAD!NEWS!!その報は、虎がモリーヨの獲得交渉を進める米国からではなく、なぜか仙台から入ってきた。

 モリーヨ楽天入り-。

 阪神が獲得に乗り出していた剛速球投手。今ごろは条件面をめぐって最後の折衝かと思いきや、なぜ楽天?奪われた相手が米国球団ならまだしも、国内球団とは…。どこからともなく、笑い声が聞こえてきそうな話だ。

 当然、阪神球団もすでに事態を把握している。この日、球団幹部は「その情報は聞いています。ということは、そういうことなんでしょう」と痛恨の表情で話した。

 関係者の話を総合すると、楽天のモリーヨ獲得は、ブラウン新監督の独自ルートから生まれたものだという。確かに楽天球団もつい先日、今後の助っ人獲得に「ブラウンルート」を使うと公言したばかり。結果として、あれが“略奪宣言”になった格好だ。

 しかし過去、数々の虎のドタバタ劇を見てきたオールドファンにも、今回のパターンは極めてレアケース。モリーヨをめぐっては、真弓監督までもが「(獲得候補として)見てる。球が速いというのが第一印象。クルーンの(162キロの球速)記録も抜くかもしれない」と語り、入団した場合の一部プランも明かしていた。ここまできて国内他球団に奪われたのは前代未聞だ。

 一方で、モリーヨには謎の動きもあった。阪神が獲得に乗り出した直後の米国時間9日に、ツインズが実質マイナー級のモリーヨを、メジャー40人枠に入れてプロテクト。年俸約40万ドル(約3600万円)の右腕獲得に、ツ軍への高額なトレードマネーが発生する展開となっていた。思えば、あれがケチのつき始めだった。

 坂井オーナーからの獲得ルートの見直し指示を受けて臨んだ今オフ外国人補強も、いきなりハプニング続き。もっとも、モリーヨについては米国で制球難の指摘が飛んでいただけに…もう一度、よく検討せよとの“神のお告げ”と受け止めるべきなのか。しかし、アカンなあ…。

(2009年11月17日)





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