オバマ米大統領の”思い出の味”、抹茶アイスの売れ行き伸びる/鎌倉
11月18日7時30分配信 カナロコ
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抹茶アイスをPRする軒先の張り紙=鎌倉市長谷 |
江ノ電・長谷駅から高徳院に向かう道は、休日を中心に多くの観光客でにぎわう鎌倉有数の通り。沿道にはいくつもの土産物店や飲食店が軒を連ねる。
高徳院近くのソフトクリーム販売店は大統領の演説直後、軒先に「オバマ大統領も大好きなまっ茶」と書いた張り紙を出した。
この店が営業を始めたのは10年ほど前。現在48歳の大統領が子どものころに訪れた店ではないが、世界的な有名人の演説にあやかろうと早速、行動に出た。
「オバマさんも思い出にした抹茶アイス。味が同じか分からないが、訪れた人に大仏観光の思い出にしてもらえれば」と狙いを語る従業員。大統領が実際に食べたものではないことも説明しているが、それでも抹茶ソフトの売れ行きが急に伸びたという。
特別な宣伝はしていないが、別のジェラート販売店でも抹茶味の注文が増加。店主(73)は「どこの抹茶アイスなのか、(周囲の店の)みんなが気にしていた。『オバマッ茶』の名前で売ればもうかるかもなんて冗談も出たくらい。あれほどの人物が言えば、反響は大きい」と驚く。
高徳院境内で営業する二つの売店でも傾向は同じだ。取材の最中も、米カリフォルニアから訪れた外国人観光客が早速「グリーンティー」とリクエストするシーンも。店主(76)は「いつもはバニラが多いが、それが逆転した」と話す。
ただし、大統領がどこで抹茶アイスを食べたのかは謎のままだ。五十嵐さんは「当時は有名人ではないし、覚えている人なんていないよ」と指摘する。
店舗関係者の話を総合すると、当時はソフトクリームを扱う店自体が珍しく、あってもバニラ味のみ。考えられるのは、喫茶店など皿で出されるアイスか棒状になったアイスキャンディーぐらいという。
高徳院前で営業する土産物店店長(49)は「当時もこの辺りの果物屋や駄菓子屋でアイスキャンディーを売っていた。私も買って食べた記憶はあるが、抹茶味はなかったような気がする。オバマさんの記憶が交錯しているかもしれないし、真相は分からないよ」と苦笑いしていた。
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最終更新:11月18日7時30分
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