2009年8月2日21時42分
日本最西端の与那国島(沖縄県与那国町)への自衛隊誘致を巡り賛否が割れていた同町長選は2日投開票され、推進派の無所属現職外間守吉(ほかま・しゅきち)氏(59)=自民・公明推薦=が、反対派で元町職員の無所属新顔田里千代基(ちよき)氏(51)を破り再選を果たした。投票率は96.03%(前回97.14%)だった。
得票は外間氏が619票、田里氏が516票。外間氏は朝日新聞の取材に「今回の結果が即、誘致賛成の民意とは思っていない。防衛省側の方針がはっきりし次第、住民説明会を開き、改めて理解を求めていきたい」と話した。
自衛隊誘致をめぐっては、外間氏が人口減への歯止めや経済効果をうたって浜田防衛相への要請など推進の動きを重ねる一方、田里氏は約110キロの距離にある台湾との関係悪化の懸念などから反対を表明していた。
島内では、住民投票に向けた署名活動を模索する動きもあり、議論が続きそうだ。