11日から始まった事業仕分けで16日、初の「予算要求通り」の判定が出された。優良な児童劇を子どもに見せるため、劇団が全国の児童館などを巡回する優良児童劇等巡回事業で、所管は厚生労働省だ。ただ同事業は概算要求段階で金額を明示しない「事項要求」で、要求額も分からないままに「可」と認める異例の判定になった。
同日の仕分けでは、仕分け人の半数(6人)が「文化庁に重複する事業がある」などと批判して予算の縮減を要求。だが作業グループの取りまとめ役の菊田真紀子衆院議員が「子どもに希望を与える事業は大切にしたい」と結論づけ、要求がそのまま認められた。(07:00)