2009年 11月 17日
緊急患者に重点の新医療機関 素案発表
中四国を代表する医療都市へ一歩前進です。岡山市は、24時間態勢で緊急患者を受け入れる新たな医療機関について、17日、3つの候補地を含めた素案を発表しました。素案によりますと新しい医療機関は24時間365日体制で全ての救急患者を受け入れる、いわゆるER型で、特に患者数の多い夕方から夜にかけての態勢を充実させます。また、血液検査やCT、MRIなどもいつでも行える態勢を整えます。延床面積は約3万2700平方メートル、総事業費は約146億円で、設計からオープンまで約5年かかる想定です。設立の候補地としては現在の岡山市民病院の敷地、岡山大学病院から約200メートルの市有地、旧国鉄操車場跡地の3ヵ所が挙がっています。しかし操車場跡地以外は周辺の土地を買い足す必要があるなど早期の整備が難しい状況です。また、どこになっても現在の市民病院は閉鎖されます。軽症患者の増加で本来の対応に支障が出ている救急医療機関などの負担を減らし、医療体制の充実を図るのがねらいです。岡山市では今後市民の意見を聞いた上で、今年度中にさらに詳しい内容をまとめたいとしています。

就職面接会 厳しさ増す就職戦線
来年春卒業する高校生や大学生などを対象にした就職面接会が17日、岡山市で開かれました。景気低迷のあおりを受け就職戦線は厳しさを増しています。面接会には来年3月、卒業を予定している高校生や大学生など去年を150人上回る約800人が参加しました。岡山労働局によりますと高校生の就職内定率は9月末時点で42.7%と大きく落ち込み、不況が就職活動を直撃しています。会場には企業のブースが設けられ面接が行われましたが、参加した企業は去年の約5割にあたる116社に減り、高校生らにとって狭き門となっています。この面接会は岡山労働局が毎年開いていて、厳しい就職事情を支援しようと今月26日には津山市でも初めて開くことにしています。

連合岡山が労働局に要請
厳しい雇用情勢が続くなか、労働団体の連合岡山は17日、年末に向けた失業者への対策や、雇用の安定化などを求める要請を労働局に行いました。連合岡山の二宮卓志会長らが、岡山労働局を訪れ、要請書を手渡しました。要請では、年末に向けて失業者の増加が予想されるとした上で、助成金や住居の確保など失業者への対策や、新卒採用の確保を含む、雇用の安定化などを求めています。連合岡山の労働相談には突然の解雇通告や賃金のカットなど、今年に入ってから去年の同じ時期を約130件上回る、約500件の相談が寄せられているということです。岡山県内の9月の有効求人倍率は0.55倍で、依然として厳しい状況が続いていて労働局では、今後の動向を見守りながら、対策を検討したいとしています。

ひき逃げ容疑で逮捕の警察官 送検せず釈放
ひき逃げの疑いで逮捕された高松北警察署の巡査部長について警察は17日、逃走・証拠隠滅の恐れがないとして検察庁に送検せずに釈放しました。釈放されたのは高松北警察署の弦打駐在所に勤務する白川一夫巡査部長です。警察によりますと白川巡査部長は15日午後6時50分ごろ高松市春日町の国道でバイクで自転車の女性をはねそのまま逃走した疑いです。女性は全治2カ月の重傷を負いました。警察は16日、白川巡査部長を逮捕し、取り調べていましたが17日午後、逃走・証拠隠滅の恐れがないとして検察庁に身柄を送らずに釈放しました。今後は任意で捜査を続け、白川巡査部長を書類送検する方針です。白川巡査部長は容疑を認め、「被害者に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話しているということです。

ひき逃げ容疑で無免許の少年 逮捕
無免許で軽乗用車を運転し、衝突したバイクの男性にケガを負わせて逃走したとして倉敷市の高所作業員の少年が17日、警察に逮捕されました。ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは倉敷市に住む18歳の高所作業員の少年です。警察によりますと少年は今年9月28日の午前0時ごろ、倉敷市西富井の市道交差点で横から走ってきたバイクを軽乗用車ではね逃走した疑いです。バイクを運転していた近くに住む21歳の無職の男性は全治1カ月の大けがを負いました。警察が、現場に残された車の部品などから軽乗用車を割り出し少年を逮捕したものです。少年は無免許でした。警察の調べに対し少年は「無免許なので逮捕されると思い逃げた」と供述しているということです。