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拉致邦人解放か=犯人の親族釈放で合意−日本大使館は確認中・イエメン

11月18日1時41分配信 時事通信

 【サヌア時事】イエメン政府当局者は17日、時事通信に対し、首都サヌア近郊で地元部族の武装集団に拉致された日本人男性が同日解放されたと語った。在サヌア日本大使館は「まだ本人と電話連絡が取れておらず最終確認中」としている。大使館は、解放情報前から男性の無事は確認しており、健康に異常はないとみられる。事件は発生3日目で大きな進展を見せた。
 イエメン当局は、獄中の親族の釈放を要求する犯行グループに対し、部族長ら仲介人を通じて粘り強い説得を続けていた。政府当局者によれば、グループが求めていた獄中の親族を釈放するとの文書が交わされたという。
 拘束されていたのは、サヌア北東の町アルハブで、日本の無償資金協力事業による小学校建設現場で監督を務めていた東京都内の建築設計事務所に勤務する男性技術者。解放交渉で仲介人は、親族釈放の要求をのむこともちらつかせながら交渉に当たっていた。
 日本大使館によると、事件は15日午後3時半ごろ発生。男性技術者は運転手とともに小学校建設現場に車で向かう途中、武装集団に拉致された。 

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最終更新:11月18日1時51分

時事通信

 

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