元宝塚・神月茜ヘビメタ転身!逸材に業界が注目
◆ アルバム「DOUBLE MOON」12月16日発売 ◆
元タカラジェンヌがヘビメタ歌手デビューする。2004年まで5年間、宝塚歌劇団の雪組に所属した神月茜(31)がソロユニット「LIV MOON」として12月16日にアルバム「DOUBLE MOON」を発売。“4オクターブの美神”として洋楽ヘビメタ誌「BURRN!」が異例の特集を組むなど、注目が集まっている。
◆ 4オクターブを誇る実力派 ◆
父はポーランド系スウェーデン人で母は韓国系日本人。ユニット名の「LIV」はスウェーデン名のリヴ・カミンスキーから、「MOON」は宝塚時代の芸名からとった。
4オクターブを誇る実力派で、すでにその歌声はお茶の間にも伝わっている。先月16日からオンエアされている花王「美容入浴液エモリカ蜜肌」のCM曲を担当。ドビュッシーの「月の光」をカバーしているが、これまで声の主は明かされてこなかった。
97年、宝塚音楽学校に主席で入学。卒業後、99年に宝塚に入団した。1メートル70の長身を生かし、男役で「風と共に去りぬ」「送られなかった手紙」などに出演。元来ソプラノが得意だったが、男役で低音も鍛え上げて音域が広がった。所属レコード会社のビクターは「これだけ歌えて、ルックスもスタイルもいい歌い手には、ライブハウスではなかなか出会えません」といい、来年はNo1級の期待の新人として猛プッシュする。
ジャンルはクラシックとヘビーメタルを融合した「シンフォニック・メタル」。宝塚退団後の04年に声楽などを学ぶため渡英し、このジャンルをけん引するフィンランドのバンド「ナイトウィッシュ」の音楽に触れ「自分を表現できる音楽はこれしかない」と決心。05年に帰国後は舞台女優として活躍する一方で発声練習などに励んできた。
ヘビメタ専門誌「BURRN!」は12月号で特集。デビュー前の日本人を取り上げるのは異例の上、3ページも割いた。
先月17、18日には千葉・幕張メッセで開催されたメタルアーティストの祭典「LOUD PARK」に出演。時に髪の毛を振り乱して歌い、ド迫力のステージを繰り広げた。来春には初の単独ライブも予定しており、宝塚時代からのファンはもちろん、音楽業界も期待を寄せている。
★LIV MOON 本名岡本茜(おかもと・あかね)。1978年(昭53)8月24日、スウェーデン生まれ。宝塚では神月茜の芸名で85期生として雪組で活躍。「ノバ・ボサノバ/再会」で初舞台に立つ。04年に渡英し、帰国後はAkane Livの芸名で舞台女優としてミュージカル「赤毛のアン」「フラガール」などに出演。1メートル70。B90W61H88。
[ 2009年11月18日付 ]
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