内藤 興毅見切った!アウトボクシング確信
対戦相手は猫!?スパーリング中リングに乱入したジムの飼い猫とにらみ合う?する内藤大助
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興毅の作戦は見切った!29日にさいたまスーパーアリーナで6度目の防衛戦に臨むWBC世界フライ級王者・内藤大助(35=宮田)が17日、東京・立石の宮田ジムで計2回のスパーリングを公開。KO宣言をしている挑戦者・亀田興毅(23=亀田)の“作戦”を見透かしたかのように、スパーリングパートナーに足を使ったアウトボクシングを要求した。アウトボクシング対策も万全で、国内最年長防衛記録更新に自信を見せた。
宮田会長から、内藤のスパーリングパートナーに指示が飛んだ。「動いてアウトボクシングをしろ。絶対、向こうはこれで来るから」。偵察に訪れた亀田ジムの嶋マネジャーの存在も関係なかった。内藤は興毅と同じサウスポーのパートナーを追い込み、左右のフックを放つ動きを確認した。
9月24日の対戦発表会見。興毅は「最初からいく。3ラウンドまでに仕留めたる」と序盤でのKOを宣言した。だが、内藤陣営は「逆で来る」と確信。その理由は次の3点からだ。
(1)アウトボクサーとの相性の悪さ 内藤が世界戦で最も苦戦したのは08年7月の清水智信(金子)戦。ジャブとフットワークに苦しみ8回終了時で0―2とリードされ、10回に2度のダウンを奪って逆転KOした。
(2)年齢から来るスタミナの不安 V5戦では同級10位の熊朝忠(中国)にダウンを奪われるなど後半失速した。
(3)興毅はアウトボクシングができる ライトフライ級王者時代の06年12月のランダエタ(ベネズエラ)との再戦では足を使い、出入りのボクシングで快勝している。
宮田会長は「(興毅は)必ず清水戦をまねしてくる」と話したが、アウトボクシング対策にぬかりはない。試合に備えて北海道、長野、千葉の3カ所で過去最長となる計19日間の走り込み合宿を実施。内藤は「スタミナ、足腰の強化を徹底してやってきた。順調すぎて問題ないのが怖いぐらい」と自信をにじませた。
V5戦は走り込みで左足首を痛めるなどケガに苦しんだが、今回は年齢を考慮して週休2日を順守。ジム関係者は「完ぺきに仕上がった。万が一、KO負けなら引退するほどの覚悟」と話した。作戦もコンディションも整えた35歳2カ月の王者が、23歳の挑戦者を迎え撃つ。
【内藤大助サプリ】
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