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前国会議員・中山氏、女装の市橋容疑者見ていた!? 昨年3月、渋谷ラブホ街に消える

11月17日8時1分配信 スポーツ報知

 英国籍の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)らしき男が、逃走中に女装姿を目撃されていたことが16日、分かった。目撃者は前衆院議員の中山泰秀氏(39)。2008年3月ごろ、東京・渋谷で市橋容疑者と見られる人物にばったり遭遇し、110番通報したという。

 「あの鋭い眼光は忘れもしない」―。中山氏は過去の記憶をたどりながら語り出した。当時、中山氏は衆院議員。秘書と車で移動中だった。平日の午後3時ごろ、晴天の渋谷の交差点。信号待ちをしていたその時だった。

 「正面から美人が歩いてくるな、と思ったんです。男心でつい見てしまいました。でも、よく見たら女装した男そのものでした」。しかし次の瞬間、中山氏が思い出したのは、脳裏に焼き付いていた「あの顔」だった。

 「いち、いち…、市橋だ!」。“女”は、あの男だった。当時からこの事件に注目していたという中山氏。「サブリミナルのように(指名手配されていた整形前の)市橋容疑者の顔が、浮かびました」。目の前で横断歩道を横切るスカートに黒い薄手のタイツ姿。かつらと推測される肩よりも長い髪の毛は、内巻きにカールされ赤く染められていた。

 「全体的に赤っぽいイメージでした。タイツの模様が悪趣味だと感じたことを覚えています。右足を引きずっていたようなので、まだ女装に慣れておらず、女性用の靴が合っていないのかなと思いました」。その男は円山町のラブホテル街へと消えて行ったという。

 中山氏は車を止めてすぐに110番通報。犯罪被害者救済に力を入れる同氏は「何かあれば110番する習慣はつけています。今まで交通事故だけでも5、6件は通報しています」。それから数日後の08年3月13日、女装バージョンの手配写真が公開された。

 中山氏は黙秘を続ける市橋容疑者に対して「ふざけるな、と言いたい。観念し、被害者の遺族のためにもすべてを説明するべきだ」と怒りを隠さない。「今の社会は、被害者と(法律で保護されている)加害者のバランスが取れていない。市橋応援サイトの存在なども社会問題だ」と指摘。事件の全容解明へ、今後も厳しい視線を投げかけていくという。

 ◆中山 泰秀(なかやま・やすひで)1970年10月14日、大阪市生まれ。39歳。成城大卒。自民党所属の前衆院議員。小池百合子衆院議員の秘書などを経て、03年に衆院選初当選。05年にも当選したが、09年は落選した。父は郵政大臣などを務めた中山正暉。伯父は中山太郎元外務大臣。

 ◆文庫本著者がブログで「生まれ変わり反応!?」 市橋容疑者が逮捕時に推理小説「向日葵の咲かない夏」(新潮文庫)を所持していたとされることについて、著者の道尾秀介氏(34)が15日付のブログで触れた。作品は、首をつって死んでいるのを同級生に目撃された小4の男の子が、姿を変えて現れ「自分は殺されたんだ」と訴えるストーリーで“生まれ変わり”がテーマ。道尾氏は、そこに反応した可能性があると指摘し「あるいは整形手術を受けたことで生まれ変わったつもりでいたとか。いや、やっぱり分かりません」としている。

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最終更新:11月17日10時15分

スポーツ報知

 

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