西日本新聞

国吉(秀岳館)ダルビッシュになる 高校野球・熊本大会7月11日開幕

今春、急成長を見せた秀岳館・国吉佑樹 第91回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園)の熊本県大会の組み合わせが18日、決まった。67校が参加して7月11日に開幕。決勝は同27日の予定だ。
 昨秋の県大会を制した第1シードの秀岳館は初戦の2回戦で菊池と対戦。急成長した身長194センチの大型右腕、国吉佑樹(3年)が、エースの梅田広久(3年)とともに6年ぶりの甲子園へチームを導く快投を誓う。昨年優勝の城北は阿蘇清峰との2回戦から登場。第2シードのルーテル学院は初戦の2回戦で鎮西とぶつかる。

●最速137→143キロにアップ
 背番号「11」の大型右腕が目を覚ました。194センチの長身に長い手足、米国人の祖父譲りの甘いマスク。チームメートから「ダルビッシュ」と慕われる国吉は、笑顔で勝負のマウンドを見据えた。「春から先発を任されるようになって、自信がついてきた」
 冬場に重ねたトレーニングの成果で、体が一回り大きくなった。直球の最速は昨秋の137キロから143キロにアップ。スライダー、カーブに加えてチェンジアップも覚えた。球のキレが増し、三振を取れるようになったのも大きい。久木田拡吉監督は「一般的に大型選手は成長が遅いと言われるが、国吉は予想以上に成長してくれた。安定感では今、チームで一番」と目を細める。

甲子園出場に向け、「全試合無失点に抑える」と意気込む秀岳館・梅田●悔しさ糧に飛躍
 飛躍の原動力は昨年10月に味わった悔しさだ。今春のセンバツ切符をかけた秋季九州大会。秀岳館はエースの梅田が1人で投げきり、国吉の出番はなかった。準々決勝で明豊(大分)に敗れ、6年ぶりの甲子園出場を逃したチームで視線を落とすことなく誓った。「次は自分が投げる」。11月から週4回、練習後にスポーツジムに通って2時間のウエートトレーニングを続けた。「下半身が安定し、体のバランスがよくなった」
 大阪出身で、幼いころから甲子園に通った国吉の目標はもちろん、日本ハムで同じ背番号を背負う右腕だ。「体格も似ているし、マウンドでの気迫がすごいダルビッシュ投手のように甲子園で投げたい」。準備は整った。 (伊藤瀬里加)

●主戦・梅田燃ゆ 「1番」渡さない
 国吉の急成長にエースの梅田は燃えている。「意識はしているけど、背番号1は渡しません」。昨年、あと一歩で逃した甲子園。夏は県大会準決勝の延長10回に自身の暴投でサヨナラ負けを喫し、秋の九州大会は準々決勝で明豊打線に打ち込まれた。冬場に下半身を鍛え、リリースポイントをできるだけ遅くするようにフォームも改善。MAX147キロの直球に磨きをかけた。「県大会は全試合無失点で、自分がチームを甲子園に連れて行く」と意気込む。

 ◆国吉佑樹(くによし・ゆうき) 1991年9月24日生まれの17歳。大阪府枚方市出身。小学2年生のときに軟式の「オール枚方ボーイズ」で野球を始める。硬式に転向した中学生時代は同じ“佑樹”つながりの早実高・斎藤佑樹(現早大)の投球に引きつけられた。秀岳館高では2年春にベンチ入りし、今春から先発。194センチ、88キロ、血液型A。

【写真】今春、急成長を見せた秀岳館・国吉佑樹
【写真】甲子園出場に向け、「全試合無失点に抑える」と意気込む秀岳館・梅田

=2009/06/19付 西日本スポーツ=

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