世界滅亡の危機を描いた災害パニック映画「2012」(21日公開)のジャパンプレミアが17日、東京都港区の六本木ヒルズで華やかに行われた。ハリウッドからは主演のジョン・キューザックやアマンダ・ピート、ローランド・エメリッヒ監督らが来日。特別ゲストに招かれたタレントの萩本欽一らと「もしも世界が終わるなら残したいもの」をテーマに軽妙なトークを繰り広げた。
ハリウッドからの豪華なゲストが次々と到着し、会場はサインを求めたり携帯で写真を撮ったりするファンで大盛り上がり。一方、「日本が残したいコメディアン」として招かれた欽ちゃんは、ちょうネクタイ姿でタレントの神田うのをエスコートしながら登場。このほか、女子ソフトボールの上野由岐子投手が、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之(ひろゆき)と現れた。
タイムカプセルにメッセージを入れるイベントで、アマンダ・ピートは、オバマ大統領にあてて「もう少し長くいてください。あなたが必要です」と読み上げたほか、欽ちゃんは「私の大好きなギャグを贈りたいと思います。母と子の会話」と言って次のようなメッセージを読み上げた。
子供「母ちゃん、ちょっと考えてよ。お弁当、毎日毎日梅干しばっかりじゃないか」
母「でも梅干しの位置は変えてるけど」
英訳を聞いたプロデューサーのハラルド・クローサー氏が笑うと、「外国人にも受けたよ」と笑顔。このほか、薄着の子役、モーガン・リリーに「モーガンちゃん、寒くないかい?」、最後は観衆に向かって「みんな寒いのによくこらえた」と激励するなど、気遣いは忘れなかった。
「2012」は、マヤ文明が予言した地球滅亡の日(2012年12月21日)に世界があらゆる天変地異に見舞われ、キューザック演じる主人公たちがサバイバルを繰り広げるスペクタクル大作。本国アメリカでは13日に公開され、13〜15日の3日間で約6500万ドル(約58億5000万円)の興行収入を上げるヒットとなっている。
(伊藤 徳裕)