知らなかったでは済まされぬ
日本の実質GDP成長率は今年1―3月まで連続マイナス成長だったが、4-6月期0.7%、7-9月期1.2%(年率4.8%)と次第に上向いてきた。麻生政権はの経済政策の効果が現れてきたといえるが、直嶋正行経産相は16日、嬉しそうにニヤニヤしながら・・・
直嶋経産相
「なかなかいい数字なんですが」
と速報値を事前に漏らしてしまった。
政府の正式発表は株式市場が開く直前の8時50分に決められている。
まったくのド素人と言うべきだが、更に許せないことは・・・
直嶋経産相
「ちょっと申し訳なかったですね。あの8度50分というのはボクは正直知らなくて、大丈夫だと思って」
とニヤニヤ照れ笑いしながら言い訳して、全然責任を感じていない事である。
「なかなかいい数字」などと自分の手柄のように言うが、こういう時には「前政権の負の遺産」だとは言わないのか。
鳩山首相
「うかつだったといわれたらその通り。その意味では遺憾だったと思います」
これもまた言葉が軽い。
▼GDPや失業率などの数字は、発表と同時にニュースが流れる。その仕組みのタネ明かしをすると、記者は解禁時刻より前に資料を渡されて、記事を書く時間を与えられる。ただし部屋に缶詰めになり、携帯やメールは一切禁止。トイレで遅刻や中座などは即刻アウトだ。情報管理の厳しさは洋の東西を問わない。
▼30分以上も前にGDPの数値を口外した直嶋正行経産相は、その重みをどう考えていたのか。直後に情報漏洩(ろうえい)を指摘されても、あまり悪びれた様子はなかった。金融市場では、たった1秒の時間差に天文学的な額の投資マネーが滑り込む。経済閣僚が「知らなかった。失礼しました」と笑って済ませる話ではない 」(日経新聞11月17日)
情報管理の重要性を認識していない閣僚たち。
一度やらせてみようと政権交代させたはいいが、鳩山外交といい綱渡りの連続である。
閣内不一致、首相や閣僚の失言は初めての経験だからと許されるものではない。
国民を不安にさせる民主党には一刻も早く政権交代してもらおう。
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by ponko
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