パンを求めサーカスに興じる愚民で国は滅ぶ
自民党大敗の要因のひとつでもあった東国原宮崎県知事が「事業仕分け」を批判した。
その一方で、民主党の支持率が下がらないのは事業仕分けのお陰だとその効用を評価した。
産経ニュース(2009.11.17 14:13)
【事業仕分け】東国原知事が批判「民主党公約が含まれてない」
宮崎県の東国原英夫知事は17日の定例会見で、行政刷新会議の事業仕分けについて「対象選定の基準やプロセスが不透明。聖域がないと言いながら(民主党が政権公約に掲げた)子ども手当や高速道路無料化が含まれていない」と批判した。
知事は「国の事業がオープンになったことは非常に意義がある」と評価する一方、「1事業1時間というのは短い。交付税や在日米軍関係は政治判断が要求され、仕分けにそぐわないのではないか」と疑問を呈した。
さらに「内閣が60%前後の支持率を維持しているのは仕分けのおかげ。無駄を削減していることを国民に可視化している」と指摘した。
事業仕分けなどムダ削減のパフォーマンスに過ぎないではないか。
切りやすい事業を財務省が選んで、討議の冒頭に主計官が問題点を指摘してから仕分け人が叩く。できレースの公開処刑に国民は気付かないのか。
朝のテレビメディアは4日間の事業仕分けで初めて予算が削減されなかったとはしゃいでいたが、これとて不評を買っている仕分け人の印象を和らげるためのシナリオに過ぎない。
菊田真紀子(衆議院議員、仕分け人)
「私の政治判断として、第2ワーキングチームの結論は、予算請求どおりとしたいと思います」
これを聞いて驚いた。菊田真紀子は判決を下す裁判長か!
「私の政治判断として」という「上から目線」、思い上がった口調。
しかも、さらに驚いた事には、この440億円の「優良児童劇巡回事業」は多数決では削減という結論だった。
陪審員が【有罪】と判断したものを裁判長が【無罪】と判決したようなものだ。
しばらくして、菊田氏は記者団に対して・・・
菊田
「『政治判断として』という言い方は『とりまとめ役としての判断』と訂正させて頂きたい」
と釈明した。
国策として最も重要なスーパーコンビュータンやロケットなどの先端技術プロジェクト、道徳心を養うための「心のノート」などの教育プロジェクトなど、大事なものが僅か一時間足らずの討議でバッサバッサと切られて行く。
どうせ法的な権限はないので削減は最終結論というが、それならばなおの事、この事業仕分けは国民に見せ付けるためだけのお芝居に過ぎないという事になる。
愚民にはパンとサーカス(見世物)を与えればいいの言葉通り、まさしく「子供手当て」「高速無料化」というパンと事業仕分けというサーカスを毎日見せられて、愚民たちは喜んでいる。
鳩山外交の失敗で日本の国際的な地位が日ごとに落ち込み、経済対策もなしに二番底を打つ可能性が高まり、民主党を蹂躙する小沢一郎は韓国の意向で外国人参政権法案を通そうとしているのに・・・
このまま行けば、年末は間違いなく年を越せない失業者の「派遣村」が再登場するだろうが・・・
後藤謙次
「昨年の派遣村は自公政権に対する不審の象徴だ」(総力報道The News!)
しかし、張本人の湯浅誠年越し派遣村村長が国家戦略会議のメンバーに加わったそうだから、今年はなんとしてでも民主党のイメージダウンとなる年越し派遣村は阻止しようとするだろう。
それとも「前政権の負の遺産」だと開き直るだろうか。
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by ponko
日米会談と事業仕分けの評価