『研修医ニーナの731日』を書いた石原新菜氏(新米医師)に聞く(2) - 09/11/16 | 18:30 | [+]画像拡大 |
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さて、筆者の父・石原結實(ゆうみ)氏は東洋医学を基本に、断食や「石原式」と言われるダイエット法など、独特の医療を施す医師として知られる。西洋医学に頼らない結實氏を慕う診療希望者は引きも切らない。結實氏がいう。
「30年来の不調を訴える人にも、漢方の処方がズバリ効果を発揮することがある。私が指導する断食についても否定的な人がいますが、そんな人は経験しようともしない。その効果を知り、実践すれば医者の数は今の10分の1でも平気ですよ」
時に過激にも聞こえる結實氏の持論だが、ニーナも無意識にそれを受け継いでいる。
中学2年生の時、マザー・テレサにあこがれて、「人の役に立ちたい」との思いで、医師を目指したニーナにとって、つねに偉大な父の存在が目の前にあった。
「医学部で学び、大学病院で研修を受ける中で、西洋医学への疑問が徐々に膨れていきました。何でも薬を使って抑制するだけで、原因の除去をしない治療だ、と……。大学の医局に残り、内科の専門医を目指す気持ちもあったのですが、結局無意識に、父から影響を受けていたんだと思います」
今は週2回は、父のクリニックで副院長として患者を診る。その父、結實氏は「根性と集中力、体力もあるからね……」と後継者の成長に目を細めている。
「漢方を勉強すると、びっくりするくらいシンプルに人間の体に働くことに驚きます。私にとっては身近に、わかりやすい存在がいることも助かりますね」というニーナ。
父が進める「健康食」をもちろん実践する。
「朝はニンジンジュースで、昼間は黒糖とショウガの入った紅茶を飲む程度。夜の食事と晩酌が楽しみですが、それほど量は食べません」。同時に、1日に1.5キロの水泳やジムで汗を流してサウナに入り、腹巻きを欠かさないのが健康法である。
ルーツは種子島藩藩医で、ニーナが5代目。「今後は、東洋医学をベースにしたダイエット本を書きたい」という。
石原新菜(いしはら・にいな)
1980年6月、長崎市に生まれ、静岡県伊東市で育つ。
2006年3月都内の私立大学医学部を卒業し、出身大学の付属病院で2年間の研修医を経験。現在は父・結實氏が院長を務めるイシハラクリニックの副院長。一児の母。
「30年来の不調を訴える人にも、漢方の処方がズバリ効果を発揮することがある。私が指導する断食についても否定的な人がいますが、そんな人は経験しようともしない。その効果を知り、実践すれば医者の数は今の10分の1でも平気ですよ」
時に過激にも聞こえる結實氏の持論だが、ニーナも無意識にそれを受け継いでいる。
中学2年生の時、マザー・テレサにあこがれて、「人の役に立ちたい」との思いで、医師を目指したニーナにとって、つねに偉大な父の存在が目の前にあった。
「医学部で学び、大学病院で研修を受ける中で、西洋医学への疑問が徐々に膨れていきました。何でも薬を使って抑制するだけで、原因の除去をしない治療だ、と……。大学の医局に残り、内科の専門医を目指す気持ちもあったのですが、結局無意識に、父から影響を受けていたんだと思います」
今は週2回は、父のクリニックで副院長として患者を診る。その父、結實氏は「根性と集中力、体力もあるからね……」と後継者の成長に目を細めている。
「漢方を勉強すると、びっくりするくらいシンプルに人間の体に働くことに驚きます。私にとっては身近に、わかりやすい存在がいることも助かりますね」というニーナ。
父が進める「健康食」をもちろん実践する。
「朝はニンジンジュースで、昼間は黒糖とショウガの入った紅茶を飲む程度。夜の食事と晩酌が楽しみですが、それほど量は食べません」。同時に、1日に1.5キロの水泳やジムで汗を流してサウナに入り、腹巻きを欠かさないのが健康法である。
ルーツは種子島藩藩医で、ニーナが5代目。「今後は、東洋医学をベースにしたダイエット本を書きたい」という。
1980年6月、長崎市に生まれ、静岡県伊東市で育つ。
2006年3月都内の私立大学医学部を卒業し、出身大学の付属病院で2年間の研修医を経験。現在は父・結實氏が院長を務めるイシハラクリニックの副院長。一児の母。
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