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【福井】「応援する会」オバマ大統領の車見送る 悲願の“対面”2009年11月14日
「オバマ大統領に会いたい」−。小浜市の市民団体「オバマを勝手に応援する会」の関係者が大統領との対面実現を期待して12日から上京。13日には米国大使館前を通過する大統領の車を見送ることができ、一応の成果を上げた。 藤原清次代表(57)ら一行10人は、大統領の来日前は経歴の関係先を訪問。12日はハワイ出身にちなみ、港区のハワイ州観光局を訪れ、13日は午前にケニアで暮らす大統領の祖母サラさん(87)から市に届いた「リョクトウ」(緑豆)を持って目黒区のケニア大使館を訪ね、アラン・ブル代理大使と交流を深めた。大使館ではフラダンスも披露した。 午後には大統領が到着し、宿泊先とみられるホテルへ移動。もともと日本政府や米国大使館に、事前に対面実現の希望を伝えていたが返事はなかった。一行は大統領の似顔絵が入ったTシャツや若狭塗箸(ばし)などのプレゼントも用意。夕方、姿をひと目見ようとホテル内で様子をうかがったが、結局、大使館前で首脳会談に向かう大統領の車を見送ることができた。 報道陣のフラッシュで、車中の大統領を見ることができたフラダンスチーム「おばまガールズ」リーダー、清水千賀子さんは「にっこりと優しく笑った大統領が見られて感激。いつかは大統領の前でフラを踊りたい」。ほかのメンバーも大喜びで、大使館前での見送りを認めた警察の配慮に感謝していた。 ただ一行の上京目的には冷ややかな視線を送る人も。藤原代表は「私たちは大統領の平和理念を応援したい一心でやっている」「面会の実現は会の目標でもある」と話すが、ケニア大使館近くの50代の主婦は「名前の発音が同じだからと言って、やりすぎでは」と話していた。 (岩本旭人)
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