市橋容疑者 弁護費用に不安も「親に連絡しないで」
千葉県市川市のマンションで07年3月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)の弁護団が16日、千葉県庁で記者会見した。市橋容疑者は弁護費用などの資金面に不安な様子を見せたが「親に連絡してほしくない」と親への連絡を強く拒否しているという。
弁護団は逮捕翌日の11日以降、毎日接見。市橋容疑者は初日、弁護費用など資金面の心配をしていたが、その一方「親に連絡してほしくない」と話し、親に頼る考えはない意思を示した。
市橋容疑者の父親は外科医で母親は歯科医。一部報道によると、これまでの調べに際して「自分は医者になれなかった」と、両親へのコンプレックスともとれる供述をしているという。
接見は30分〜1時間行われており、団長の菅野泰弁護士は市橋容疑者の様子について「逮捕直後ということもあり、疲れて混乱している」と説明。食事を取ったかどうかは「本人に任せている。食べたかどうか分からないが“大丈夫”と本人は言っている」と話した。食事について、捜査本部側は「状況は変わっていない」と説明。水分のほかは何も口にしていない状態が続いているものとみられる。
弁護団は本人の希望でスエットの上下とTシャツ、靴下と下着を差し入れた。市橋容疑者から「ありがとうございます」と礼を言われたという。また「何回か接見を重ねているので(市橋容疑者との間で)多少話せるようにはなっている」と“距離”が縮まっている様子も示唆した。リンゼイさんと家族への謝罪はないという。
市橋容疑者は毎日6〜8時間の取り調べを受けている。弁護団が記録するように差し入れた「被疑者ノート」には多少の書き込みをしているが、事件に関しては依然として何も語っていない。接見で市橋容疑者が法律上の質問をすることもあるが、弁護団は「内容は控える」としている。
一方、弁護団は千葉地検と県警行徳署に対し、取り調べの全面可視化のため録音、録画を求めたことも明らかにした。
懲役3年以下の死体遺棄罪の場合、国選弁護人を請求する要件を満たさないため、弁護士はいずれも私選。容疑者の依頼がなくても弁護士会が弁護士を派遣し、費用の援助をする「委員会派遣制度」を利用したという。
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