朝青龍“らしさ”全開!ド迫力の2連勝
安美錦を寄り切りで下した朝青龍
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大相撲九州場所2日目(16日・福岡国際センター)、横綱・朝青龍が気迫あふれる速攻相撲で難敵を一蹴した。自己最多となる4個の金星を配給している安美錦を一気の寄り切りで下し、2連勝。さらに勝負が済んだ後は土俵上で仁王立ちし、支度部屋でもカメラマンに怒鳴るなど、今場所も“らしさ”を全開させている。白鵬も豪風を下し2連勝。史上ワースト14度目のカド番を迎えた千代大海も連勝発進を飾った。
【九州場所2日目】
会心の相撲で難敵を退けた朝青龍が土俵上で仁王立ちしたまま、動かない。充血した目をギラギラさせた姿はまるで野獣。はやる気持ちを抑えながら手刀を切ると、4本の懸賞を手にした右腕を派手に振り上げた。
興奮収まらぬ横綱は、支度部屋に戻っても、待ちかまえるカメラマンに「どけ!」と荒々しく吐き捨てた。速攻相撲について問われても「左取ったし、待っている場合じゃないから。(自分は)すぐに攻めるタイプ」と胸を張り、悠然と会場を後にした。
過去大事なところで足をすくわれてきた安美錦戦。これまで自身最多となる4度の金星を配給。07年夏場所には連勝を22で止められ、悔しさから花道で座布団を蹴り上げた。因縁の相手だ。朝青龍は、最後の仕切りで久々に左腕を大きく振り上げ気合を注入。欲しかった左に手が届くと、頭をつけながら出し投げ気味に相手を揺さぶり、一気に寄り切った。3年ぶりの連続優勝が懸かる場所で無難に連勝発進。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「相撲内容を見る限りでは先場所よりいい」と評価した。
左ひじと左ひざにテーピングをするなどケガとの戦いは続くが、1メートル84、150キロの体を支える精神力は健在だ。秋場所後には母校・明徳義塾(高知)に凱旋。約7年ぶりに足を踏み入れた“第2の故郷”でリフレッシュした。相撲部の佐藤監督も「久々に母校に戻って、良い気分転換になったと思います」と話し、高校時代の恩師でもある浜村敏之前監督は「秋場所の優勝が大きかった。だいぶ自信を取り戻しているし、落ち着いて取れている」と分析する。
危なげない相撲内容とは対照的に、今場所は一度も笑みをこぼしていない。それが並々ならぬ「決意表明」であることは、火を見るより明白だった。
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