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21世紀枠安房ガッツで快勝/センバツ

カメラマン席に飛び込んみキャッチしようとする安房佐藤(撮影・奥田泰也)
カメラマン席に飛び込んみキャッチしようとする安房佐藤(撮影・奥田泰也)

<センバツ高校野球:安房2-0城北>◇22日◇1回戦

 第80回選抜高校野球大会が22日、改装された甲子園球場で開幕、21世紀枠で初出場の安房(千葉)が全員野球で創部108年目で甲子園初勝利を挙げた。城北(熊本)に10三振を奪われながらも、カメラ席にダイビングキャッチで飛び込む闘志で流れを変え、9回2死から3連打で決勝点を挙げた。OBのX JAPANのリーダー、YOSHIKIは姿を見せなかったが、約5000人の大応援団が後押しした。

 安房カラーの紫に染まったアルプスが揺れる。創部108年目でつかんだ甲子園初出場初勝利。地鳴りのような歓声の中、早川貴英監督(47)が男泣きした。「もう言葉がありません。選手がこんなに頑張ってくれるとは…」。

 初回から先輩の代表曲「紅(くれない)」の応援歌が響く。0-0の8回2死一、三塁。この試合最大のピンチで、佐藤祐内野手(3年)がおとこ気を見せた。三塁側ファウルグラウンドに上がった打球をカメラマン席に飛び込んでダイブ。捕球はできなかったが、左耳から出血し、脇腹を痛打した。エース佐野公亮投手(3年)は「あれで点を取られるわけにはいかないと思った」と闘志を高めた。後続を抑え、無失点で切り抜けると、続く9回にはその佐藤が適時打を放つ。漫画のようなストーリーで2点を奪い、勝負を決めた。

 少子高齢化がすすむ房総半島の南端、館山市からバス50台、一般を含めると約5000人の応援団が約14時間かけて集結した。YOSHIKIからの寄付金は推定総額1000万円。100周年記念でプレゼントされたドラムセットは、門外不出のため持ち出さなかったが、勝利が、何よりの恩返しだった。

 部員35人全員が地元中学の軟式野球部出身。佐藤と佐野も同じ館山二中出身だ。実はEXILEファンという佐野は、この日も曲を聞きながら球場入りした。次戦はX JAPAN東京ドーム公演前日の27日。先輩の応援は厳しいが、佐野は「会う機会があれば会ってみたい」と言う。勝ち続ければ、夢はきっとかなうに違いない。【前田祐輔】

 [2008年3月23日9時43分 紙面から]


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