直嶋正行経済産業相が16日午前、石油連盟幹部との懇談会で、7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値を正式発表前に漏らしていたことが分かった。午前8時に始まった懇談会の冒頭でGDP成長率に触れ「実質で前期比プラス1.2%、年率換算ではプラス4.8%」と語った。午前8時50分の発表時間より30分以上早く、数字を漏らしていたことになる。
平野博文官房長官は16日午前の記者会見で「事実としたら極めて遺憾だ。いつどのように漏らしたのか、正確なところを確認している。事実確認はできていない」と語った。
「インサイダー取引も誘発しかねない」との記者の指摘には「おっしゃる通りだ」と語った。経産相の責任に関しては「責任問題うんぬんと言うよりも、特に情報管理という意味合いで、政府としての危機管理を問われる側面はぬぐい去れない」と述べるにとどめた。
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