あらすじ
長野の食生活に欠かせないのが種類も豊富な漬物。その中で木曽独特の漬物と言えば「すんき」です。
交通が不便な時代、山国では塩は大変貴重なものでした。そこで塩を一切使わずにカブ菜の茎を乳酸発酵で漬けた独特の漬物・すんきが作られました。初めは種に山ブドウや山ナシなどを発酵させたものを使っていましたが、今では前の年に漬けたすんきを乾かして保存していたものを素として使います。この「すんき」、作り方も独特ですが、日本中でここ木曽でしか食べることができない漬物なのだそうです。乳酸発酵させるために微妙な温度を根気よく管理しなけらばならず、木曽の気候がそれに適しているのだとか。野口さんはすんきを「木曽の宝」とおっしゃいます。今回はすんきと、それを具にしたおやきをいただきます。