かんたん薬膳やさしい漢方
春のストレス対策!
春のストレスは「肝」がポイント
秋になると顔色が悪く、肌がカサカサ…。そんな秋の肌トラブルは、実は肺(はい:呼吸をつかさどり、全身に栄養を送って元気にする)がポイント。空気が乾燥することで肺の働きが弱まると、気(き:体をめぐる元気のもと)や血(けつ:血液とほぼ同じ)、水(すい:血液以外の体液)のめぐりが悪くなり、肌のトラブルを引き起こすのです。肌は肺をはじめとする内臓の影響を受けやすいいわば「内臓の鏡」。体の内側からケアをして、もち肌色白美人をめざしましょう!
 
くらげとセロリの和えもの
クレープ(約12枚分)
ハト麦粉
(皮つき/皮なしどちらでも)……100g

薄力粉……50g
牛乳(40度くらいに温める)……360ml
塩……小さじ1/2
溶き卵……2個分
溶かしバター……小さじ1
  サーモンサラダ
スモークサーモン、ほうれん草、
トマト、玉ねぎ、パプリカ、
サニーレタス、ラディッシュ、
ディルなど…各適量

ドレッシング(作りやすい分量)
豆板醤……小さじ1
酢・しょうゆ……各大さじ3
砂糖……大さじ1/2
ごま油……大さじ1
薬剤師
長澤恵美さん
ミキ調剤薬局
池方さん
鮭は大腸の働きをよくする効果があり、肌の大敵である便秘の予防にも。肺をいたわり肌をなめらかにすると言われるハト麦や、秋が旬の野菜と一緒においしく食べれば、体の内側からのスキンケアにぴったりです。
作りかた
❶クレープの材料をよく混ぜ、ざるなどでこす。
❷フライパンに薄く油(分量外)をひいて熱し、❶を薄くのばして両面を焼く。これを12枚作る。
❸サラダの材料は食べやすく切り、混ぜ合わせたドレッシングとあえる。
❹クレープを器に盛り、サラダを添える。

※ハト麦粉は、ミキ薬局店舗でもお取り扱いしています。ハト麦を丸ごとひいた皮つきのものなら、食物をまるごと食べる「一物全体」の考えを実践できます。

 
薬剤師A: 黒:食べたときの食感が独特。香ばしさの中に甘みを感じました。
白:見た目も、味も、何でも合いそう。甘みもありました。
ピリッとした辛味がアクセントになり、いくつでも食べられる美味しさです。レシピに酢が大さじ3とありますが、思ったほど酸っぱくなく酸味も程よい感じでした。
薬剤師B: 殻つきの黒と殻無しの白、2種類のコントラストがきれいでした。味は、黒のほうが香ばしく甘みを感じました。両方味わいが違いそれぞれに特徴があってよかったです。サーモンと生野菜に少しピリ辛なドレッシングがクレープの甘みとマッチしており、食欲が出ました。全体的にサッパリしているのでダイエット中の女性にも向いていると思います。
薬剤師C: クレープはチョコレート色に意外性があり一般的なクレープとは違う食感がよかったです。香ばしさがドレッシングとよくマッチしていました。
栄養士: 生成されたハトムギ粉:見た目は普通のクレープに見え、モチモチ感が強く味はあっさりしていて何にでも合いそうです。
殻付きハトムギ粉:香りがハトムギ独特の香りで香ばしくモチモチ感は若干弱いです。風味が強く感じられ舌に少しザラリと残る感じもあり好みが分かれそうでした。
どちらの生地にもピリ辛なサーモンサラダはよく合い、ちょっとしたホームパーティーなどにも手軽に使えるレシピです。具を変えるだけでデザートに変化できそうです。ハトムギ粉とサーモンの組み合わせで美肌にはぴったりのレシピだと思いました。ハトムギ粉はクレープ以外でも、てんぷらの衣にしたり、クッキーなどのお菓子作りなどと幅広く活用できそうなので試してみようと思います。
加味逍遙散
桂枝茯苓丸は、全身の血のめぐりを良くして、シミやにきび、黒ずみなどの肌のトラブルを改善します。また下半身の冷えや頭痛、のぼせにも効果があるので、更年期障害、月経困難、子宮疾患、冷え性などさまざまな婦人科系のトラブルにも処方されます。
図

五臓六腑(ごぞうろっぷ)
内臓すべてを指す言葉で、五臓とは、肝・心・脾・肺・腎のこと、六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことです。臓や腑はそれぞれ関わり合っていると考えられ、たとえば肺は大腸と関わっていて、肺が弱ると便秘がちに。症状を改善する時には悪い部分だけを見るのではなく、全身のバランスをとるという東洋医学の考え方が表れています。

五行説 左の図は、東洋医学が考える、自然にあわせた考え方、暮らし方を図式化したものです。「五行説」と言って、木・火・土・金・水の5つの元素が万物をつくり、それぞれに季節・体・味・色があてはめられ、相互に影響しあってバランスを保つと考えられています。
春のストレス対策!タイプ別漢方薬のすすめ
漢方薬は、日ごろ口にしている食べものも使われている身近なものです。
ひとりひとりの体型や体調、症状の原因にあわせて処方され、体全体のバランスを整えます。
あなたにあった漢方薬をチェックしてみましょう。
あなたのストレスタイプをチェック
当てはまる項目にチェック!
薄荷ですっきりジャスミン茶
 
お手軽薬膳ドリンクで
肌をふっくらつやつやに!
材料(4人分)と作りかた
❶ももの缶詰300gと水2カップ、はちみつ大さじ2をフードプロセッサーにかけてなめらかにし、鍋で温める。
❷❶にレモン汁少々を加え、カップに注ぐ。
❸別の鍋に牛乳40mlを温め、沸騰する前に火からおろし、マシュマロ40gを加えてよく混ぜ、❷の上にのせる。
❹シナモンパウダー少々をふり、あればバラの花びらを飾る。
池方さん
薬剤師
幸田英恵さん
ミキ薬局田端店
「肌は内臓の鏡」と言われています。内臓をいたわり、体の中の栄養のめぐりをよくすることが、美肌をつくることにつながります。ももは体を温め、血行を良くしてくれる、内臓にやさしいくだもの。温かいもものドリンクで、肌をピカピカにしましょう。
薬剤師A: モモを使っているのに、温かい飲み物!ぜひ冬におすすめです。マシュマロの白と、モモの黄色の色合いもきれいで見た目にも温かさを感じます。
薬剤師B: マシュマロが入ることによりモモの酸味が生きていました。暖かいので冬の食後のデザートにいただきたいと思いました。
薬剤師C: レモン汁の酸味が加わって一層フレッシュ感を味わえました。果汁にいろいマシュマロを重ねることで美味しさを誘います。
栄養士: 缶詰のモモを使っていたのでジューシーさとフレッシュさは物足りなく感じましたが、モモ缶だからこそ出る鮮やかなオレンジ色と甘酸っぱさが溶かしたマシュマロとよく合っていました。マシュマロを溶かしたものは冷めたら固まらないのかという疑問がわきましたが、すぐに混ぜて飲めば大丈夫なのでしょう。
 
 
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