第1話
左右に高級住宅の立ち並ぶ道を少女が足早に進んでいく。
少女の容姿は透き通るような白い肌に意志の強そうな黒い瞳、茶色に染められた髪型はストレートのロングだった。
少女はオーソドックスなデザインの紺色のセーラー服を身につけており、丈をかなり短めにつめたひだスカートの下からは黒タイツに包まれたすらりとした長い脚が伸びている。その脚線美は見る人にため息をつかせるほどだ。
少女の名は美香といい、17歳になったばかりだった。
美香には由香という双子の妹がいたが一週間前から行方不明になっていた。
双子は早くに両親を亡くし、施設に預けられそこで育てられた。
同じ外見をしていながら2人の少女は性格が正反対に近く、気が強い姉の美香に対し、妹の由香は気が弱くて施設でもよくいじめられることがあった。もちろん、そのたびに美香はたった一人の肉親である妹を全力で守ったものだ。そんなわけで、2人はいつも一緒で3日と離れたことはなかった。
美香と由香は同じ高校に通っており、登校時はもちろん下校も一緒のことが多いが、由香が行方不明となったその日はたまたま別々に帰ることになり、美香が施設の門限ぎりぎりに戻ると、先に帰ったはずの由香の姿がなかったのである。施設の職員と相談して美香たちは由香の行方を捜したが、とうとう見つからなかった。
そして、美香は唐突にいなくなったはずの妹から手紙を受け取ることになる。
手紙には下校時に自分の不注意で交通事故にあってしまい、車に乗っていた女の子に助けられて彼女の家で世話になっていることと、まだ怪我が完治せずここから動けないので、来て欲しいことが書かれていた。
手紙はたしかに妹の筆跡だったが、学校で文芸部に入っていて文章のうまい彼女の割には必要なことしか書いてなくてあまりにも素っ気ない内容が腑に落ちなかった。だが、怪我をしているためであろうと納得する。
とにかく、会えばはっきりするだろう。
そう思うと尚のこと歩調が早くなってしまう。
美香が初めてくる高級住宅街を抜けると、街はずれに目的の家を見つけた。そこは大邸宅の並ぶこの街でもひときわ豪華な屋敷だった。
西洋風の両開きの門があり、その脇に小さな通用門があった。美香は門を開けて中に入る。木々が生い茂る広い庭があり、そこを抜けると洋風の大きな館が現れた。日本にこんな家があったとは、と感心しながら館の前に立った美香は屋敷のドアをノックした。
しばらくすると、14歳ぐらいの女の子が出てきた。
女の子はアンティークドールのような黒いドレスを身につけており、髪は輝くばかりの金色でストレートのロングヘア。瞳は青く、かなり目立つ外見をしている。ただ、こんな西洋人形さながらの外見をしながらも残念なことに容貌そのものは美少女とはいえない。平凡な目立たない顔立ちだった。
「お待ちしていました、美香さんですね、お入りください」
女の子に助けられたと手紙に書いてあったが、こんな少女が出てくるとは清香も予想外であった。
「あなた、ここの人なの?」
「はい、そうです。由香さんは奥の部屋でお待ちしています」
「あ、申し遅れました、私は山城綾音といいます。これから永いおつき合いをするのでよろしくお願いします」
美香には意味が分からなかったが、大事な妹がすぐ目の前までいるため深く考えることはなかった。
美香は綾音の後についていきながら、話しかけた。
「ご両親はいるの?」
「今屋敷で暮らしているのは、私と由香さんだけです」
「え?ご両親は・・・?」
事故にあった妹が世話になっているのだから、姉としてもこの家の主に礼を言わなければならない。それは常識的に考えればこの少女ではなく、彼女の両親にだ。
「ここの部屋です」
美香の質問にはまったく答えず、綾音は頑丈そうな鉄製の扉を開けた。
綾音が部屋に美香を招き入れると予想もつかない光景が広がっていた。
部屋は6畳ほどの広さがあり、鉄製の箱や何に使うのか分からない器具が棚に納められ、奥には2〜3人は寝られるような大きなベッドがあった。
だが、美香の視線の中心にいるのは、あれほど会いたかった妹の無惨な姿だった。
由香は美香と双子なだけあって容姿はそっくりだったが、唯一髪の色が黒いことだけが違っていた。
由香はセーラー服ではなく、いわゆるメイド服を纏ってイスに座っていたが、手足は革のバンドで拘束され、首には真っ赤な皮製の太い首輪をしていた。口は猿轡のようなもので塞がれて首の後ろで革バンドで固定されていた。
猿轡はボールギャグと呼ばれるもので口を強制的に開けさせて固定している。そのため、口内に貯まった涎がボールギャグの穴からダラダラと流れ落ちてしまう。
「うぅ・・・んぐぅぅ・・・」
由香は姉の姿を確認すると、なにか言おうとするが呻き声にしかならなかった。
美香は妹に駆け寄ろうとするが、綾音が立ち塞がる。
「なんで、こんなことになってるの?どいて!」
「私の大切な奴隷に勝手なことをしては困ります」
「・・・!」
綾音はさっきまでのお淑やかな雰囲気とうって変わり、年齢に不釣り合いな威圧的なものとなっていた。
美香は、ここにきて妹をこんな目に遭わせた相手がようやく分かった。
「な・・・なんでこんなことをするの!悪ふざけにもほどがあるわ!今すぐ由香を自由にしなさいよ!」
「私の大切な奴隷に勝手なことをしては困りますね」
「・・・ど・・・奴隷ってなんのことなの!ふざけないでよ!」
綾音は、美香の剣幕にもまったく動じる様子もなく、むしろ面白そうに、美香の怒った顔を見つめている。
「あら、美香さんは奴隷も知らないの?人格は認められず、主人の命令ならなんでもしなければならない家畜のことよ。でも美香さんになってほしいのは、ただの奴隷じゃなくて、性奴隷なの」
「なっ・・・!」
「つまり、私がしたいと思うことを、なんでも喜んでする淫らな奴隷になるのよ」
その幼い容姿の綾音から出る信じられない言葉に、美香は呆然とするだけだった。
「ば・・・ばかなことをいわないでよ!あんた・・・頭おかしいの?さあ、もうバカなおふざけはやめてすぐに、由香を解放しなさい!」
美香が、さらに大声で叫ぶ。
「あら、まだご自分の置かれた状況がわかってないみたいね。じゃあ、こうして・・・」
「うぐぅぅ・・・」
美香は拘束された妹に近寄ろうとするが、綾音が手にしていた道具になにかをすると由香が苦しそうに呻きだした。
「なにをしたの!?」
美香は、突然妹が苦しみだした理由が判らずにとまどっていた。
「ふふ、私の持っているリモコン操作で、由香さんの首が締っているのよ」
「やめて、由香が死んじゃうわ!」
こんな女の子が人を苦しめる怪しい道具を用いるとは予想外だった。
綾音の余裕たっぷりの態度もそのためだった。
「では、私の言うとおりにしなさい」
「くっ・・・判ったわ。」
綾音がリモコンのスイッチを切ると、由香の呼吸は元にもどった。
「美香さん、動いてはダメよ。動くと由香さんが窒息するからね」
大切な妹を人質に取られてしまっては美香は言われたとおり、直立のまま動きを止めるしかなかった。
「さぁ、邪魔なものをとっちゃいましょう」
綾音がそう言いながら、美香の服を一枚ずつ脱がしてゆく。
自分より年下の少女に服を脱がされるのは背徳的な行為のようで恥ずかしかった。
美香から全てを取り去ってしまうと透き通るような白い肌が露わになる。
趣味のダンスで鍛えられたすらりとした手足も、成長途中だが形のいい乳房も引き締まったお尻も全て晒された。
「な・・・なにが目的なの・・・?」
身体を覆うものがなくなり、肌に直接に空気が触れる。
綾音の舐めるような視線にさらされていることを意識した美香は恥辱に襲われた。
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